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モニターが沈黙すると、こちらも一瞬静まり返る。
ヴィヴィアくんはこんな時でもマイペースに本のページをめくっていた。
デ「おいおい、聞いたかよ！？
ナンバー1から直々に指令貰っちゃったよ！
うまくやれば出世間違いなし！ うおぉ！ やる気わいてきたぜ！」
ヤ「いやいや、そんな簡単な話じゃないんだって！ ここに来るのに払った犠牲を考えればわかるだろ？
"カナイ区最大の秘密“って、間違いなくアマテラス社が関係してるに決まってる。
要するに、アマテラス社の秘密を探れって事だぞ！？
あのアマテラス社を敵に回すんだぞ！」
ナンバー1からの指令に盛り上がるデスヒコくんに、頭を抱えて嘆く所長。
ハラちゃんは楽しそうに笑みを溢した。
ハ「…全面戦争だな。
フッ、世界探偵機構は本気らしい」
フ「争いはよくありません！ 戦争反対です！」
フブキちゃんの言葉に、苦笑いしてしまう。
優しさから ハラちゃんの言う"全面戦争"を否定するのだろうけど…
『…フブキちゃん。私達は今、ナンバー1にその"戦争"を命じられたんだよ』
フ「またまた、そんな冗談を！」
ヤ「…フブキちゃん、話聞いてなかったの？」
どうやら、フブキちゃんは考え事に集中するあまり、内容を理解していなかったみたい。
ハ「それで、所長は"カナイ区最大の秘密"とやらに、何か心当たりは？」
ヤ「はっきり言って秘密だらけで、どれの事を指しているのやら…
ただ、ひとつ思い当たるとすれば、この振り続ける雨…とか？」
緊急時の避難場所に案内された際に、所長から話は聞いていた。
この振り続ける雨には、人体への影響があるかも… って事も。
ユ「"世界規模の未解決事件"と関連している可能性があるって、言ってましたけど…」
ヤ「そっちの方はさっぱりだ」
デ「ま、とりあえずアマテラス社に忍び込んで、手当たり次第に情報を集めたらいいんじゃね？」
軽く提案したデスヒコくんに対して、所長は「何もしないのが正解」だと今回の指令を全否定した。
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作者名：鈴奈 | 作成日時：2023年7月12日 1時
