【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ14)

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…そして、そんなハラちゃんの隣に立っていても恥ずかしくないように。

私だって、普通の探偵として活躍できるように日々研鑽を積んでいる。

だから、超探偵だからって特殊能力"だけ"と思われるのは心外だ。

表面上ではニコニコしていると、ハラちゃんは内心イライラしている私に気付いたのだろう。

肘掛けに腰掛けていた私の体に片腕を回して抱き寄せ、体勢を崩した私を優しく自身の隣に座らせると、目を合わせて欲しかった言葉を掛けてくれた。

ハ「君もだろう？さすがは僕の幼馴染だ」

目を閉じて優しく微笑み、額同士を擦り合わせてくるハラちゃんに、幼馴染ながらドキリとする。

今日もハラちゃんはカッコいいし、美しい。

ささくれ立っていたはずの心が、凪いだ海のように穏やかな心地になって、こちらも自然に微笑む事ができた。

『…えへへ。ハラちゃんだぁい好き』

ハ「当然だ」

そんな私達を見て、幽霊(仮)が何かを呟いた気がしたが、正直それどころではない。

死「何コイツら。普通の幼馴染じゃないでしょ」

満足気なハラちゃんに、デスヒコくんが「オメーらも自慢かよ！つーかイチャつくな！」と抗議をする。

それを見た所長が、これ以上火種が大きくなる前にと話を逸らした。

ヤ「とにかく… 能力があろうがなかろうが、ユーマが探偵を目指していたのは事実なんだ」

ユ「ボクが… 探偵を目指していた…」

ヤ「それに、見習いの立場でありながら、組織から直々の指令を受けるって凄い話だぞ。
見習いとしては、かなり優秀だったんじゃないか？」

これには同意してもいい。

本来正式な任務や指令を受けるのは、探偵証を発行された後からだ。

裏を返せば、見習いの段階で呼ばれたという事は、それだけで探偵としての能力に期待できるという意味でもある。

フブキちゃんが、考えこむユーマくんを元気付けるように話しかけた。

フ「きっと、ユーマさんが忘れてしまった記憶も、いつか思い出す事ができますよ。
わたくしは、まだ今朝の朝食どころか、昨日の天気すら思い出せませんけど」

ヤ「雨だよ、雨！ここは、ずっと雨なの！」

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休日は忙しくて更新できるほどの気力がありません…
書きたい気持ちはあるけどね。