【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ13)

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デスヒコくんは得意げに立ち上がると、懐から探偵証を取り出してユーマくんに向けて開いた。

デ「で、超探偵になると、世界探偵機構から探偵証が発行されるんだ！」

探偵証を見せてもらっているユーマくんに、これは伝えておこうかな。
勘違いしている場合もあるしね。

『ちなみにね、世界探偵機構には超探偵以外にも普通の探偵さん達も所属してるんだよ』

ヤ「そうそう。中には、オレみたいに探偵特殊能力を持たないフツーの探偵もいる」

驚くユーマくんを安心させるように、所長は自分の探偵証を取り出して見せた。

ヤ「それでも、ちゃーんと探偵証は発行される。"超探偵"の記載がないだけで、扱いは同じだ」

『探偵特殊能力が身に付くかは、個人の素質に依存するから… 勿論能力が身に付かない人もいる。
だからって、探偵になれない訳じゃないんだよ。
訓練過程中に特殊能力が身に付かなくても、訓練自体を終了させれば探偵証は発行されるから』

私自身も、ユーマくんを安心させたくて目を合わせてにっこり微笑んだ。

ユ「ボクは… どっちだったんでしょうか？
特別な能力が使えるようには思えませんけど…」

ヤ「お前の探偵特殊能力については、世界探偵機構に記録は残っていないようだ。
だとすると… オレと同じように能力を持たない方だったのかもな」

ユ「やっぱり…」

死「別にいいじゃん。ご主人様には、オレ様ちゃんがいるんだし」

再び肩を落とすユーマくんに、気になる幽霊(仮)の発言。

…探偵特殊能力のように、"特別な力"が使えるという意味に捉えていいのだろうか？

ヤ「ただ、探偵特殊能力がないからって、悲観的になる必要はないぞ。
探偵特殊能力の有無と、探偵として優秀かどうかは、まったく別の問題だからな」

所長が何を言いたいかは予想が付く。

…けど。

ハ「ただし、探偵として優秀であり、超探偵としても優秀であればなおさらグッド…」

私の言いたい事を把握しているかのようにハラちゃんが口を挟む。

『ふふっ。それこそ、ハラちゃんのようにね』

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