【超探偵事件簿】悪夢のち白昼夢【RAINCODE】 (ページ12)

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落ち込んだ様子のユーマくんに所長が「特技に料理が得意って書いてあったぞ」と伝える。

冗談混じりに朝ごはんを作ってくれないかと聞いていたが、ユーマくんは「料理の記憶も、まったくないので」と断っていた。

ユ「それより… そのプロフィールには、他にどんな事が書かれていたんですか？
ボクの住んでいた所とか… 経歴とかは？」

ヤ「いや、そこまで詳しい情報は手に入らなかった。
何しろ、正規の超探偵ではなく、あくまで見習いのプロフィールだからな…」

ユ「そう…ですか…」

死「ねぇ、見習いってさ、お寿司でいうとカッパ巻きみたいなモンだよね。ご主人様はカッパ巻き探偵だ! きゃっきゃっきゃ!」

またしても幽霊(仮)の言葉に俯くユーマくん。

死「ま、これから立派な探偵になるように、オレ様ちゃんがイチから教育してあげるって」

そんなユーマくんに、幽霊(仮)は先程より幾分か真剣に慰めの言葉を掛けていた。

…この2人がどういう関係なのか、気になるなぁ。

更に、肩を落とすユーマくんを見て、所長も慰めの言葉を掛けた。

ヤ「どうした？ガッカリしてるならお門違いだぞ。誰だって最初はみんな見習いなんだ。探偵特殊能力だって、最初からみんなが使える訳じゃない。
もちろん、恵まれた素質を持って生まれる者もいるが…
どんなに素質があったとしても、能力として使えるようになるには訓練が必要だ。
どれだけ頭が良くて、手先が器用だったとしても、いきなり手術ができる医者なんていないだろう？
超探偵だって同じだ。
正しい事をするなら、正しく学ばなけりゃならない」

ユ「じゃあ、皆さんも…
世界探偵機構で訓練の経験が？」

ユーマくんの疑問は最もだが、答えは所長の言った通りだ。

ハ「世界探偵機構では、誰であろうと必ず2年間の訓練期間が設けられている…」

『その期間に、それぞれが持つ超常的な素質を、調査に特化させた能力としてレベルアップさせるんだよ』

ハ「…そして、その探偵特殊能力を身に付けた者だけが、超探偵として認められる」

デ「たとえば、オイラみてーにな！」

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