【呪術廻戦】久遠の果て【男主】 (ページ9)

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柒ページ9

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研修先である国外に戻る前に、来年高専に入学予定のかわいい後輩に会うことにした。

アポ無しだけど今の時間ならまず学校に居るだろうし、大丈夫でしょ☆

電車を乗り継いでやって来たのは隣県の埼玉。

お昼のチャイムが鳴ったのを見計らって、中学校内に足を踏み入れる。

ざわざわとしている校舎内を当たり前のように練り歩き、三年生の教室を一つずつ覗いていく。

さすがにクラスまでは知らないからねー。

最後に一番端の教室を覗くと、無表情で窓の外を見つめる、かわいい後輩の姿が。

ざわざわする周りの生徒さん達には目もくれず、一直線に後輩の席へ向かう。

近くまで来ても全然気付かない様子だから、少しからかってやるつもりで背後から首に腕を回して抱きついてみた。

『…恵、会いたかった』

伏「！！？」

キャーキャー黄色い声の上がる周囲を見て悪戯成功、と内心ほくそ笑む。

恵は「な…っ？え？？ ……は？」と言葉にならない声をあげてめちゃくちゃびっくりしているようだった。

伏「え……？？ Aさん…？
　アンタ今、中国に居るんじゃ…

っいやそれ以前になんでウチの中学(此処)に居る！？」

『あっはははw 恵ってば混乱してるねー。ウケる(笑)』

伏「ウケねーよ(怒)」

離せって力技で俺の腕を解いて立ち上がる恵。

意地張っちゃって〜！(ブーメラン)

恵が俺のこと大好き♡なのは分かってるから意味ないって！(ブーメラン)

『ちょっと呼び戻されててね。でも明日には向こうに戻るからさ。

　在那之前我来看你了(その前に会いに来た)♡』

油断していた恵の手を掴んで、指先にキスをする。

屈んだままサングラスをズラして、上目遣いでお願い(・・・)した。

『───だからこの後の恵の時間、给我吗(ちょうだい)？』

伏「…っ狡いだろそれは、」

『んふふ〜了承と受けとったよ？

　さ、行こう！』

ニッコリ笑って、恵の手を引いて教室を出ようとする。

慌ててロッカーに鞄を取りに行く恵を一度離して、クラスメイトちゃんに視線を合わせてニッコリ笑う。

『ね、キミ。伏黒くんは親戚のオニーサンと帰ったって言っといてくれる？』

「えっ！ …あ、はははははいっ！！」

『あはは、緊張してる？
　怖がらないでいーよ、伝言よろしくネ』

吃りまくるその子を微笑ましく見ていると、今度は恵から手を引かれた。

あれれ〜？嫉妬かな〜？？

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