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『それじゃ、やろうか(ニコ』



真希曰く"胡散臭い"らしい笑顔を浮かべて、竹刀を構えた。


俺は普段 二刀を同時に扱う事が多いから、片手で構えるのが癖になっている。

空いた左手で見学している三人に手を振っていると、視界の端で真希がこちらに突っ込んでくるのが見えた。





『せっかちさんかな〜?』


希「先手必勝だ、馬鹿」



竹刀で受け止めて、流す。

そのまま何度か斬り結ぶと、彼女の成長具合が良く分かった。


…フェイクを混ぜても勘付かれて、防がれる。



『おぉ〜 成長してるねぇ ♪』


希「うっぜ、その余裕崩してやるよ」



真希が一度距離をとろうとするのが分かったので、逆に俺は踏み込んで距離を埋める。

武器のリーチは真希の方が広いから、有利にさせないためだ。


とはいえ 俺も竹刀一本で今以上の事ができる訳でもないので、このままじゃ堂々巡り。



先輩として簡単に負けるところを見せたくないのもあるし、少しズルしよっかなー!



隙を見て真希の持つ棒を弾き飛ばし、回し蹴りである程度遠くへ蹴り飛ばす。

そして自分は見学していた三人の元へ走り、乙骨くんが手にしていた竹刀を半ば強引に借りた。





『ちょっと借りるね〜』


乙「あ、っえ!?」


パ「お、Aが二刀手にしたって事は…

 アイツの本気が見れるかもしれないぞ」


狗「しゃけ」


乙「!!」




キレた真希が起き上がって俺に突っ込んでくるのを、二刀手にした事で先程までとは戦闘スタイルを変えた俺は躱す。


さしずめ"剣舞"と言ったところだろうか。


ひらひらと身を翻し、ヒットアンドアウェイで舞を踊るように剣で斬り込む。



今回は訓練だから純粋な剣術・体術のみだが、普段の俺は武器に術式で何かしらの効果を付与して戦うため、一撃必殺である必要がない。

むしろ自分がワンパンされないようにするために、相手の攻撃を躱す事に重点を置いているのだ。


こと回避といった行動に関しては、俺と並ぶ人は中々いないと自負している。



得物を大振りした真希の背後をとり、首筋に竹刀を突きつけた。





『ハイ 俺の勝ち ♪』


希「…ちっ」



途中でズルして得物を増やしたのに、真希は愚痴も零さず負けを認めてくれる。

改めて俺はその漢気に感心した。





乙「…二人とも、凄い……!」


陆→←肆



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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月25日 13時) (レス) @page9 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴奈 | 作成日時:2022年1月6日 1時

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