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不満です、と表情に出してムスッとしていると ニヤニヤしている悟に肩を組まれて頭を撫でられた。



五「Aの目は【心眼】っていってね…

視界に入れるだけでモノの真実を視てしまう(・・・・・)目なんだよ」



「Aの前では嘘はつけないよ〜?」なんて茶化して言う悟だが、頭を撫でる手は慰めるように優しかった。


素直に驚いてくれている乙骨くんには悪いけど、この目は俺にとって良いことばかり齎らすわけではない。



『…ま、このサングラスが無かったらのハナシだよ。

 逆にコレ無しで人混みに行ったら情報量に耐え切れずに頭パーン!てなるから♡(ニコ』



デメリットを聞いた乙骨くんは顔を青ざめて口元を抑えた。


ありゃ、想像しちゃった??





…ま、視界に入った人間含む生き物の思考が引っ切りなしに流れ込んでくるんだから、流し込まれる()の容量が足りなくなるのは当然だ。

実際 鼻血出して何度も倒れてるし。

そしてその度に思うのだ。



本当に怖いのは呪霊よりも───…





俯きそうになる顔を悟に片手で掴まれて正面を向かされる。


…なんでも御見通しみたいでムカツク。

それは俺の専売特許だっつの。



掴まれている腕をペシッと払い落として、サングラスを外す。

瞼を開けて乙骨くんと、彼に憑いている里香ちゃんを視た。





──途端、頭に入ってきた情報と、彼女(・・)の想い。





……そうか。
 彼女は───、



そして二人の関係は───…。








無言でサングラスを元の位置に掛け直し、乙骨くんに教室に戻っていいよ、と微笑む。


急に戻れと言われて困惑していたが、また後でね と背を押して半ば無理矢理出て行ってもらった。



そのまま静観していた悟の腕を引き、二人で応接スペースのソファーに腰掛ける。



先に口を開いたのは俺だった。



『…一つ疑問がある』


五「言ってみ?」


乙骨くん(アイツ)は本当に一般家庭の出身なのか…?』



俺の呟きに考える素振りを見せた悟は、「里香のほうじゃなくて?」と確認してきた。



『普通に注目されんのは里香(そっち)だろうな。

 でも俺の目は違う。

結論から言うけど、呪いを掛けて縛ったのは乙骨くんのほうだ。
そしてアイツには無意識にそれが出来てしまうほどの才能がある。

……呪術師の才能がな』


叁→←壹



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(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月25日 13時) (レス) @page9 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴奈 | 作成日時:2022年1月6日 1時

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