零 ページ1
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五「前にさ、憂太… "呪いをかけられたんじゃなくて、自分がかけたのかも"って言ったじゃん?」
乙「? …はい」
ある晴れた昼休みの高専職員室。
そこには自称グッドルッキングガイティーチャーこと 五条悟と、彼に呼び出された特級被呪者な生徒 乙骨憂太が話していた。
五「それでね、念の為
乙「専門家…?」
五「実はもう呼んでるんだよね」
乙「エッ!?」
「Aー、入ってきてー」と緩くその専門家とやらを呼ぶ五条。
対して、乙骨は「(いきなり!?)」と内心 気が気ではなかった。
ガラッ──、
職員室の扉が開かれ、一人の青年が入ってくる。
その青年はカラーサングラスにチャイナ服と 一見チャイニーズマフィアの様な風貌をしていたが、穏やかな微笑みを浮かべているお陰か不思議と恐怖は抱かなかった。
よく見るとチャイナ服のボタンはうずまき模様で、高専の制服だと気付く。
不躾にも青年を観察していると、向こうから手を出して握手を促がしてくれたので 慌てて乙骨も手を差し出す。
しかし次の瞬間、乙骨はピシィッと石のように固まった。
『
乙「へ、?」ピシィッ
「な、何語…!?」と焦る乙骨を見て後ろで笑う五条と、微笑ましそうにニコニコしている青年。
彼はマイペースにも自己紹介をし始めた。
『
何を言っているかわからない乙骨はワタワタと混乱を極めているが、笑う五条には彼を助ける気はなさそうだった。
それを見て不憫に思ったのか… はたまた自身が満足したのかは定かではないが、青年は"いつも通り日本語で"話し出した。
『ふふっ 意地悪してゴメンネ、乙骨憂太くん』
乙「あっ エ、日本語…??」
五「吃驚した? でもAは日本人だから♡」
「ええぇぇぇ…」と ドッと肩の力が抜けてその場に座り込む乙骨。
そんな彼の目の前に屈んで改めて手を差し出すAと呼ばれた青年は、握られた手を力強く引いて 乙骨を立ち上がらせた。
『改めて。
専門家という程の者ではないけど、キミの先輩の 神木A。
よろしくネ♡ 乙骨憂太くん(ニッ』
Aは猫の様に目を細め、その尊顔に 妖しく意地悪な笑みを浮かべた。
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舞(プロフ) - 更新頑張ってください^_^ (2022年4月25日 13時) (レス) @page9 id: 17ec247796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴奈 | 作成日時:2022年1月6日 1時