学校 ページ9
*
『悪い、今日小テストあっから俺行くわ』
マ「え〜 アヤノ一緒に行けないのかよ…」
またしても不満そうな
だがそうなる事は予測済みで、少し多めに代金を置いてある。
『ドラケン、残りでなんか好きなもん買ってやって』
ド「おー、いつも悪いな。こっちは任せろ」
『よろしく、副総長。
じゃーな、マイキー。ドラケン困らせんなよ?』
マ「はぁ? なんだよそれっ」
俺が去った後のファミレスで、マイキーがまた拗ねていたとかいないとか。
*
『あ"ー…、なんとか間に合った…』
学校に着くなり下駄箱で靴を履き替え、教室までダッシュした。
急いだおかげか時間は授業開始五分前。
テストに向けて復習してるやつも居れば、何人かで集まって話してるやつもまだ居た。
ロッカーに置きっぱの教科書と筆記用具を持ってきて、席に着く。
パラパラと小テスト範囲のページを流し読みしていると、あっという間に開始時間になって担当教諭が入室してきた。
初っ端からテスト用紙が配られ、前半にそれをやって後半に生徒を当てながら答え合わせをしていく、と伝えられた。
20分が経ち、解答時間は終了。
出席番号からランダムに選ばれていく解答者だったが…、
「では最後の応用問題。これは…
────綾小路! お前がやってみなさい」
………はぁ。
絶対こうなると思ったわ。
この教科の担当教諭は真面目に登校しない俺をよく思っていないらしく、常日頃から俺にだけあたりが強い。
僻みばっかだからその歳で独身なんだぞ。と心中で悪態つきつつ、無言で席を立つ。
テスト用紙も持たずに真っ直ぐ黒板へ向かい、チョークを手にする。
数秒 黒板に書かれた問題を凝視して固まっている俺を見て、その教諭はわざとらしく声を掛けてきた。
「どうした? いつも授業を真面目に受けていないから解けません、なんて事はないだろうな?」
しかし俺はその声を無視して黒板に答えの式を記入していく。
最後まで書き終えると、静かにチョークを戻して担当教諭に向き合った。
『…テスト用紙に書いてある問題と一部違うようですよ、先生。
ちなみにテスト用紙の方の答えは"〇△△"、ですよね?』
騒つく教室内。
慌ててテスト用紙と黒板を交互に確認するみんな。
それを尻目に自分の席に戻る俺。
背後から心底悔しそうな声で「どちらも正解だ」と聞こえた。
*
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月18日 22時) (レス) @page50 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
くろーーーー。 - (*´д`*)ハァハァ好きすぎる・・・!!!これからの物語めっちゃ期待してます!!!!! (2021年11月30日 21時) (レス) @page4 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴奈 | 作成日時:2021年11月30日 15時