俺達の罪の噺 ページ33
＊
場「お前…っ！？」
ガッと強めに両肩を掴まれる。
『いつまでも
焦って力加減を忘れているケースケを鋭く睨みつけると、「ワリィ」と手を離した。
『…アイツなぁ、一虎の事もまだ仲間だと思ってくれてんだって』
場「…っ」
『それなのに赦せないから、余計に苦しいって言ってた』
場「…マイキー、」
マイキーの兄貴とも知り合いだったケースケからすれば、板挟みの立場で。
マイキーの気持ちも察する事が出来るし、一虎を見捨てる事もしたくないのだと思う。
直接言われたわけではないが、それくらいは分かる。
俺だって同じ気持ちだし、また"みんな"揃って笑いたいから。
俺はあの日 ケースケに頼ってもらえた時から、万次郎でも一虎でもない、ケースケの味方のつもりだ。
だからコイツが一虎を一人にしたくないって言うなら、それに協力する。
『だから俺な、「赦さなくていい」って言ってやったわ』
場「…は？」
あっはは、昨日の万次郎と同じような顔してら。
さすが幼馴染。
『赦さないまま一虎に「おかえり」って言ってくれるってさ、万次郎。
ま、思いっきりぶん殴るらしいけどな(笑)』
馬鹿なりに意味を理解したのか、涙ぐむケースケを優しく抱きしめた。
『だから一緒に一虎を迎えに行こう、ケースケ。
"俺達二人で"、あの二人の仲を取り持ってやろうぜ』
そっと背中を撫でてやっていると、ケースケが涙声で話し出した。
場「なんでだよ…っ アヤノは関係ないのにっ！
あの日俺が巻き込んだだけで…、なのになんでここまで『ケースケ』…っ、」
『それは違う。
…俺な、
でもお前は、俺ならアイツらがなんかしでかす前に止められるって思って任せてくれたんだよな？
なら、俺は期待を裏切ったんだ。
…だからこの件は俺にも責任がある』
ケースケの目を見て真っ直ぐに自分の思っている事を全部告げる。
『…一人で頑張ろうとするなよ、ケースケ。
どうせ同じ事考えてんだから、一緒に頑張ろうぜ？』ニッ
場「…っアヤノ、」
本格的に泣き出してしまったケースケを、あやすように優しく背を叩いてやる。
『ところでさ、お前 一虎ん家ってどこか分かる？』
場「あ？」
＊
一緒に。
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (2023年2月18日 22時) (
レス) @page50 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
くろーーーー。 - (*´д`*)ﾊｧﾊｧ好きすぎる･･･！！！これからの物語めっちゃ期待してます！！！！！ (2021年11月30日 21時) (レス) @page4 id: 306f53c7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴奈 | 作成日時：2021年11月30日 15時
