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ロンが目を丸くし、ハリーが脱力するように息をはいた。それを見て、フレッドとジョージが茶化したので、とうとうパーシーがいらいらと注意した。
『ええ……私の父様の弟の息子。ちなみに、父様の弟は今のムーンライト家当主よ。私は次期当主なの』
「知らなかった……ルナのいとこ……そっか……」
『……あ』
もう一度手元の封筒に目をやると、下の方にまだ何か書いてある。
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追伸
誕生日おめでとう、ルナ。プレゼントはきみの部屋に送る手筈だよ。
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『ありがとう』
「ちょっと待って！？」
ルナが呟くと、ノヴィルーニオからの封筒を覗き込んだハリーがまたもや声を上げた。
「誕生日って……」
『あぁ……』
パーシーの説教から逃れたフレッドとジョージが、いつも通り微笑むルナと、固まっているハリーを、にやにやしながら眺めている。
『私の誕生日。今日、クリスマス――12月24日なのよ』
フレッドとジョージが目を輝かせ、ロンがとっさに「おめでとう！」と叫んだ。パーシーも「おめでとう」と呟いている。対して、ハリーはそのまま微動だにしなかった。
『……ハリー？』
「知らなかった……僕、ルナの誕生日が今日って……」
『そんな、気にしないで。誕生日だからって、何も特別なことはないもの。私も伝えていなかったことが事実よ』
「でも……僕はルナに何も……」
ルナは小さく首を振った。
『大丈夫。“特別大切”なもの――私には必要ないもの』
「……」
どこか儚げな“月の姫”。聖なる日に生まれた、白い少女。その微笑みは、どうしてか、明るくは見えない。
「……でも、これだけは言わせて。ルナ、誕生日おめでとう」
鮮やかに煌めく、緑の瞳。外の雪と白さとは似つかないような、黒くやわらかそうな髪。凛々しくルナを見つめるハリーは、真剣そのものだった。
『――ありがとう』
彼女は、いつだって『ありがとう』を口ずさむ。それでも、ほんのりと色づいた頬の彼女の言葉の真意は、きっと、いつもとは、すこし違う。
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
