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次の日からは、ハリーのマントが戻ってきただの、ヴォルデモートが襲ってくるかもしれないだの、試験まであと数日だので慌しかった。
うだるような暑さの中、筆記試験の大教室はことさら暑かった。試験用に、カンニング防止の魔法がかけられた特別な羽ペンが配られた。
最後の試験は魔法史だった。ビンス先生が、羽ペンを置いて答案羊皮紙を巻きなさい、と言った時には、教室中で歓声が沸いた。ルナも小さく手を叩いて喜んだ。
ルナ、ハリー、ロン、ハーマイオニーはさんさんと日の射す校庭に、ワッと繰り出した生徒の群れに加わった。ハーマイオニーはテストの答え合わせをしたがったが、ルナは『今日だけは、自由よ』と微笑み、湖に駆けていった。
ルナは靴を脱ぎ、裸足で湖に入った。浅瀬で、太陽の暖かさと水の冷たさが相まってとても心地よかった。ぱしゃぱしゃと動くと、それに呼応するように遠くの水面がキラリと光った。
『一緒に遊びましょうよ！』
「もちろん！」
ロンが真っ先に駆けてきて、続いてハリー、最後は少し不服そうなハーマイオニーだった。ルナはハーマイオニーに声をかけた。
『ハーマイオニー。私、勉強のことは忘れろって言っているんじゃないのよ。勉強から解放されたのって、今だけなのよ。めいっぱい楽しまない？ そしたらきっと、思い出になる！』
「……そうね。ルナとの思い出なら、大歓迎」
その時、ロンが両手いっぱいに水をすくい、何を思ったのかハーマイオニーの髪にバシャッとかけた。
「……ロン？」
「い、いや、まさか気づかないとは思わなくって……」
ハーマイオニーが杖を上げ、ロンに向かって呪文を唱えた。
「アグアメンティ！」
途端に、杖の先から溢れ出た水が、ロンに向かって打たれた。近くにいたハリーまで巻き添えを食らう。ハリーとロンが耐え切れずに後ろに倒れ込んだ。水面が大きく揺れた。
「反則だろ、それは！」
ロンが文句を言い、ハリーが吹き出した。すると、なんとハーマイオニーまで笑い出したではないか。みんな笑っているのがなんだかおかしくて、ルナも思わず笑い出した。いつものようなただの微笑みではない。それは満開の笑顔だった。
その後は飽きるまで水と呪文をかけあった。すばらしく楽しい時間だった。しばらくして湖から上がると、全員服以外びしょ濡れだった。ルナが途中で気づき、全員の服に防水の呪文をかけたからだ。
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
