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三人はただひたすらに歩いた。やがて白銀の血が飛び散り月の光でにわかに輝く頃、三人は開けた土地で地面に倒れたユニコーンを見つけた。しなやかな足も、真珠色のたてがみも、どこか虚ろに暗い落ち葉の上に投げ出されていた。
その時、ズルズル滑るような音がした。三人は凍りついた。頭をフードにスッポリ包んだ何かが地面をはってきた。影はユニコーンに近づき、かたわらに身を屈め、傷口からその血を飲みはじめたのだ。
「ぎゃああああアアア！」
ドラコが絶叫して逃げ出した……ファングも……。影が立ち上がり、スルスルと近寄ってきた――ルナは震える腕で影に杖を突きつけた。
『レベリ――』
ハリーが倒れかかり、ルナは呪文を最後まで言い切ることができなかった。その時、後ろの方から蹄の音が聞こえてきた。ルナとハリーの真上を何かが飛び越え、影に向かって突進した。――それはケンタウルスだった。
「ケガはないかい？ ポッター家の子と、その瞳はムーンライト家かな。早くハグリッドのところに戻った方がいい。私に乗れるかな？ 私の名はフィレンツェだ」
ルナとハリーはフィレンツェの背に乗った。振り落とされないように必死になりながら、夜の森を駆けていく。
「君はいったい何から僕たちを救ってくれたの？」
「――ハリー・ポッター、そして、ルナ・ムーンライト、ユニコーンの血が何に使われるか知っていますか？」
『命を長らえさせることができたはず……』
「そうです。しかし、それには恐ろしい代償を払わなければいけない。呪われた命を生きる、生きながらの死の命となるのです」
「永遠に呪われるんだったら、死んだ方がましだと思うけど」
「しかし、他の何かを飲むまでの間だけ生き長らえればよいとしたら――完全な力と強さを取り戻してくれる何か――決して死ぬことがなくなる何か。ポッター君、ムーンライト嬢、学校に何が隠されているか知っていますか？」
『そうだわ――『賢者の石』――命の水よ、ハリー！』
「ああ、違いない！ でも、いったい誰が……」
「力を取り戻すために長い間待っていたのが誰か、思い浮かばないですか？ 命にしがみついて、チャンスをうかがってきたのは誰か？」
その瞬間、“あいつ”の冷たい残酷な声が聞こえてくるようで、ルナは、ぼぅっと淡光しいつの間にかあつくなっていたペンダントを、ぎゅっと握りしめた。
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
