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翌日、寮の得点を記録している大きな砂時計のそばを通ったグリフィンドール寮生は、真っ先にこれは掲示の間違いだと思った。なんで急に昨日より二〇〇点も減っているんだ？ そして噂が広がりはじめた。
――ハリー・ポッターが、あの有名なハリー・ポッターが、寮の点をこんなに減らしてしまったらしい。何人かのバカな一年生と一緒に……しかも驚くことに、その中には、かの「優等生」と名高いルナ・ムーンライトまでいたそうじゃないか。
学校で最も人気があり、賞賛の的だったハリーは、一夜にして突然、一番の嫌われ者になっていた。そして、学校中の注目の的で、性別、学年、寮を問わず人気者である“月の姫”……ルナには、今では歓声ではなくヒソヒソ声が付き纏っていた。
「あの子――ムーンライトのことだけど、ポッターと一緒になって点を減らしたんですって」
「“月の姫”だってみんな囃し立ててたのに…お可哀想なことね」
ルナはあえて何も言わなかった。学校中に噂が広まった以上、ここからの挽回は相当険しい道だった。しかし、ルナに浴びせられる心無い言葉を、ハリーは許さなかった。
「……おい！ ルナを噂するのはやめ――」
『ハリー、良いから！』
ルナたちのことを噂していた生徒は、悲鳴を上げながら逃げていった。
「でも！ 許せないよ！ ルナをまた巻き込んだのは僕なのに……」
普段の彼らしくなく、声を荒げ、今にも杖を抜いて、ルナのことを噂していた生徒たちに呪いをかける勢いだったハリーを、ルナは必死に抑えた。
『……ここでまた問題を起こせば、先生たちにさらに点を引かれてしまうわ。廊下での呪文の使用は禁止だもの。それに、ハリーの手を煩わせたくないの。私に……関係することなのに……』
「……ごめん」
ローブの裾をきゅ、と引っ張り、真剣に訴えるような眼差しで見つめられては、ハリーはそれ以上何も言えなかった。
――あぁ、またきみに心配をかけてしまった……。
『……私たちへの嫌悪がなくなるまで、大人しくしておくべきなのよ』
その日からのクィディッチの練習でも、選手はルナとハリーと話すことをできるだけ避けた。チェイサー同士で話し合いをする時でさえ、アンジェリーナとケイティはルナとろくに目を合わせようとしなかったし、普段の親しげな“月の姫”ちゃん呼びはどこかに消えてしまったようだった。
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
