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翌日の消灯時刻前、ルナは一人で地下牢のスリザリン寮の入り口に立っていた。夕食を食べ終え談話室へと戻ってきたスリザリン生が、陰気な地下牢には明らかに場違いなルナを不審に思い、ネクタイとローブの色を目を細めながら凝視していた。
「やあ、ムーンライト嬢。こんな地下牢でどうしたんだ？」
一人のスリザリン生がルナに恐る恐る声をかけた。
『一年のドラコ・マルフォイに話があります。呼んでいただけませんか？』
スリザリン生は、それを聞くと寮の中に消えていった。すぐさまドラコが飛び出てきた。急いだのだろう、息が上がっている。
「ルナ――どうしてここへ来た！」
『あなたと少し話がしたくて来たのよ』
「……その話の内容とやらを聞かせてくれないか？」
そういう言うと、ドラコは寮の入り口を離れ、人気が少ない廊下へ歩いて行った。グリフィンドール生とスリザリン生が会話していては、目立ってしまう。ルナへの、ドラコなりの配慮だろう。
『昨日のことよ。ドラコ、ネビルのことを貶したのでしょう？』
「グリフィンドールをバカにするのはやめろというのか？」
『違うわ。寮がどうだなんて関係ない。ネビルにグリフィンドールの素質がないだなんて、ありえないわ。ハリーも言っていたことなのだけれど、組分け帽子はいつでも正しい――あの帽子は未来のことだって見据えるの。それに、そもそも人を貶すことはダメだってずっと言っているじゃない！ どうしてそんなことを言うの？』
ドラコは眉を顰めて唇を噛み締めた後、ゆっくりと口を開いた。
「――そうか、ルナはグリフィンドール生だからな。そして僕はスリザリン生だ。……グリフィンドールの素質がないと言ったことには謝ろう。ただ、これはルナに対してだ。ロングボトムに対してではない。あいつには「勇気」の一文字もない」
反論しようとするルナを遮り、ドラコはそのまま続けた。
「……ルナは、他人のことは気遣うくせに、僕のことは眼中にないんだな」
『何よ、それ。ドラコ、どういう……』
「――君にはわからないことさ」
そう呟いたドラコの表情は、どこか寂しそうに見えた。ルナはそれ以上は何も言えなかった。言おうとしていたはずの言葉が、見つからなくなったのだ。
寮間の争いの云々を晴らすために訪れたはずが、ルナが談話室に帰る頃には、また新たな気がかりが増えていた。
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
