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ルナとハリーはマントの中でぴったりとくっついて、息をひそめながら廊下を早足で横切っていった。道順から、ハリーが図書館へ行くつもりなのだとわかった。図書館は真っ暗で気味が悪かった。
ハリーがルナの入れるスペースを広げながらもう片方の手でランプをかざしてくれたので、進む道がよく見えた。図書館の奥にある、ロープで他の棚と仕切られた閲覧禁止の棚にふたりはそっと入った。
ランプで書名をかざしてもよくわからない。ルナが外国の言葉で書かれた書名を解読しようと手を伸ばした時、隣でハリーがランプを床に置いて、黒と銀色の大きな本を手に取った。それはとても重く、バランスをとりながら本を開くのにもルナが手伝わなければならないほどだった。
突然血も凍るような鋭い悲鳴が沈黙を切りさいた――本が叫び声を上げた！ 眉を顰めたルナは思わず本を持つ手を緩めてしまった。
ハリーはピシャリと本を閉じたが、耳をつんざくような叫びは途切れずに続いた。ルナがよろけた時にランプをひっくり返してしまい、灯がフッと消えた。
こちらに向かってくる足音が聞こえる――叫ぶ本を棚に戻し、ルナの手をひいてハリーは逃げた。出口付近でフィルチとすれ違ったが、透明マントをかぶっているため、当然ながらルナたちには気づかない。
二人は廊下を疾走した。ふと目の前に背の高い鎧が現れ、ルナとハリーは急停止した。
「先生、誰かが図書館に、しかも閲覧禁止の所にいました」
フィルチのねっとりとした猫なで声が近づいてくる。しかも恐ろしいことに、返事をしたのはスネイプだった。
「それならまだ遠くまでいくまい。捕まえられる」
ハリーはぎゅっとルナの手を握り、できるだけ静かに後ずさりした。左手のドアが少し開いているのを見つけ、そっと滑り込んだ。壁に寄りかかり、足音が遠いて行くのを聞きながら、ルナとハリーはフーッと深いため息をついた。
マントがするりと床に落ち、お互いの顔がはっきり見えた。ルナとハリーは困ったように、そして安心したようにぎこちなく口角を上げた。
『不思議よね。私たち、夜に出歩くと必ずフィルチさんに遭遇するのよ』
「僕たちのおかげで、フィルチは夜も暇にならないみたいだ」
そう言うと、ルナとハリーは自分たちが今いる部屋を見回した。天窓から入り込んだ月の光が、いつもと変わらずにふたりを照らしていた。
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
