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『……ハーマイオニー』
じめじめとした空間に、ルナの声が虚しく響いた。もうずっと、ハーマイオニーが立てこもるトイレの個室の前に座り込んでいる。
「授業……もう全て終わっているはずよ。いつも真面目なルナが…」
『それはハーマイオニーもでしょう？ 一生懸命予習と復習をしていること、私、知っているもの』
「……そう」
ハーマイオニーの声は冷たく、でも寂しげにゆれていた。
『ねぇ、ハーマイオニー。私、あなたのことが大好きよ。――私はハーマイオニーと友達だと思っているわ』
「ルナ……」
壁の向こうにいるハーマイオニーに向かって、ゆっくりと語りかける。
『ハーマイオニー、私、あなたと本当の友達になりたいの。辛いことがあっても揺るぎないような――ずっと笑い合っていられるような』
「っ……！」
ガチャッと音がして、涙の跡がうっすらと残ったハーマイオニーが姿を現した。
「もう友達よ……！」
『ハーマイオニー！』
飛び出して、ばっと抱きついたハーマイオニーをルナは抱きしめ返した。友達を証明するかのように。
「ありがとう、ルナ……私、あなたと友達になりたいってずっと思っていたの！ 本当は私が一人だから声をかけてくれてるだけなんじゃないかって……でも、違ったのね」
『……ええ！』
ルナとハーマイオニーが微笑みあった。二人の獅子の少女の心が繋がった。
だが、その時、二人の足音は、低いうなり声にかき消された。ゴツゴツとしたトロールが、棍棒を手にトイレの中に入ってきた。どこかで、鍵の音が聞こえたような気がした。
『！ ハーマイオニー、隠れて！』
「ええ、ルナも……キャァァ！」
トロールと目があった――うなり声をあげながら、ルナたちに近づいてくる。恐怖で動けないハーマイオニーを、ルナは守るように立った。その時、ドアが勢いよく開いた。
「ハーマイオニー、ルナ！」
「こっちに引きつけろ！」
ハリーとロンが駆け込んでくる――勇敢な獅子のご到着だ。
「やーい、ウスノロ！」
「走るんだ！」
ロンが破壊された洗面台のかけらを投げつけながら、ハリーがルナとハーマイオニーに駆け寄りながら叫んだ。ルナはハーマイオニーの腕を引いたが、まだ動けそうにない。ロンが心配そうな顔でこっちに近づこうとした。
『ダメ！』
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セレーネ(プロフ) - マニ。さん» 最高だなんてもったいないお言葉、ありがとうございます！ボードの件ですが、リアルの関係で浮上率が低くなってきており、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますので、お断りさせていただきます。これからも、こちらの作品をよろしくお願いいたします！ (1月30日 0時) (
レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - セレーネさん» ✉️。こんにちは！ハリポタ作品最高過ぎて受験の癒しとしてよく見ています！これからも体調の方とか気をつけて頑張ってください！嫌じゃなければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖、セレーネさん。☺️ (1月27日 18時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
セレーネ(プロフ) - クラゲさん» 大好きだと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも頑張って更新していきますので、よろしくお願いいたします！ (1月15日 0時) (レス) id: 69f9028131 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 大好きな作品です！とても書くのが上手くて尊敬します！更新楽しみに待ってます！！ (1月13日 23時) (レス) @page16 id: a121ad2e0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：セレーネ | 作成日時：2023年11月20日 20時
