俺、ただの人間なので。

・ ページ26

ﾏﾒｶﾞｼ「な、なんで？？」



マメガシの疑問は最もである


何故、今からイギリスへと
向かわなければいけないのか




その答えは簡単で明確である





『この聖杯はイギリスとデンマークの間、
北海で引き揚げられた物だ


それに聖杯は2つ

もう1つが必ずどこかにある


或いは、”誰かが持っている”』




ﾏﾒｶﾞｼ「・・・この聖杯がイギリスで引き揚げられた、から
　 もう1つの手がかりもイギリスにあるってか？」




『そうだ』




突拍子もないこ理由かもしれない


しかしその突拍子もないことが
花札Aという ”考古学者” を動かすには


充分すぎる理由なのである






『北海で引き揚げられた時の記録は
父さんの働いてた会社が持ってるはずだ』



ﾏﾒｶﾞｼ「そういやいろんな国を一緒に旅してたって
　 言ってたもんな」



『あぁ、
だから一先ず俺の父さんが働いていた


　 ”スティール社”


に行くことが最善の近道だ』





目的は決まった




しかしそれを成し遂げるのに
どれだけの勇気がいるだろうか





ﾏﾒｶﾞｼ「スティール社？聞いたことないな」


『考古学会じゃ有名だな
国からの依頼で発掘したりそれを分析したり・・・

多額の依頼料を取るけど仕事は一流って言うのが
売りだったんだぜ



というか財団界でも有名だったろ
SPW財団にも結構投資してたしな』




ﾏﾒｶﾞｼ「え、そうだったの！？
　 全く気付かなかった・・」



『お前はそういうやつだもんな

無駄話は飛行機でも出来る
最低限の物だけ持って行くぞ


この”騒ぎ”でもセリィーナが
動き始めてる頃だ』




2つの聖杯が意味することは何なのか


Aの父が聖杯を自分の命をもってして
守ったのは何故だったのか





聖杯を巡ってどれほどの被害が出るのか



彼らにはまだ、知る由もない

2枚の資料・・・１→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す