俺、ただの人間なので。

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車に乗りホテルを後にする

さっき見た惨状が頭に過り
マメガシは窓の外を見たまま何も喋らない




『車停めるから出る準備しとけ』

ﾏﾒｶﾞｼ「ぅん、」


弱々しい声


俺は一体何をしているんだ


マメガシを巻き込む必要は・・・
無かったのではないか？？？





『・・・おい、大丈夫か』



車を脇に止めマメガシを見ると
今にも泣きそうな顔で俺を見る

触れる指が、震えている



ﾏﾒｶﾞｼ「うん、Aが生きてるからね」


そういうと俺の手をギュッと握る





『・・・・マメガシ、共犯についてだが
やめとくか？』



ﾏﾒｶﾞｼ「ぇっ？」



『随分堪えてる様だし、今聖杯は俺達が持ってる
必然的にセリィーナに狙われるし

会場でなにが起こったか知らないけど
財団の奴らも俺たちの事を追うと思う


今ならお前だけでも逃げられる
財団の奴らに顔を見られたわけでもない、し』



そう言うと
今度はポロポロと泣き始める



ﾏﾒｶﾞｼ「そんなの・・嫌だよ
　 なんでそんな事言うの？？

　 俺を、1人にしないでよ・・・

　 俺の未来にAがいないのは嫌だよ」



まるで、子供のように泣くマメガシ


お前マジで25か？





『・・後悔』

ﾏﾒｶﾞｼ「しないよ！！！！
　 Aと一緒に、いたい！！！
　 お願いだよ！」



食い気味に言うマメガシにAは
唸るも、とうとう折れ


必要なものだけを持って
車から出る




ﾏﾒｶﾞｼ「どこに行くの？」



『俺の隠れ家』



ﾏﾒｶﾞｼ「か、隠れ家！？」



一気にワクワクした顔になるマメガシを見て
Aはほんの少し微笑んだ

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