最強と最狂2【呪術廻戦】

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私のせいだ、私のミスだ。
薬を増やすAを止められなかったのも
五条に話せなかったのも。












上層部に何度でも殴りかかればよかった。
せめてもうAをこの場から無理やりでも
逃せばよかった。



















五条「ひとりぼっちにしないで、」














ぼーっと床を見つめて吐くように呟く五条。














五条にとって唯一の
全てを曝け出せる人間を私は、
こうなることなんて分かってたのに私は。
















家入「全部私のせいだ。」



















輸血して、
痙攣発作に対応する薬を入れて他にも色々、
なんかもうよく覚えてないけど体が動いた。



















Aは一命を取り留めた。
けれどあらゆる刺激に対して反応のない状態、
「昏睡」に陥った。














薬の中毒症状、過剰摂取によるものだ。













五条は私が取り乱していたからか
Aのそばにいるだけで何も聞いてこない。













けど言わなきゃ、もう無理だよA。
これ以上は隠せない。














家入「五条、聞いてくれ＿＿＿＿＿＿」













途切れ途切れ、説明した。
Aが高専に来るまでの空白の時間何があったか、
その後も続いた薬による覚醒、実験。













いつ死ぬか分からない状態でずっと戦ってきたこと、
私は何もできなかったこと。











最狂兵器として使われて、
今日の事件は上層部が機能しなくなったと判断して
抹殺しようとしたこと。全て、嘘偽りなく伝えた。


















家入「五条、待ってっ、…どこに行く。」















お願いだから行かないで。



















五条までおかしくなれば私はもう頭がいかれる。



















五条「ごめんな、硝子。今まで全部背負わせて。」


















頭を撫でられた。その優しさが酷く痛い。
















家入「これ、死んだら渡してって……伝えられてた。
けど、もう今渡す。
どう生きるかはこれを読んでから決めて。」













Aから託されていた手紙を渡す。














分かってたのに。私はAの優しさに甘えていた。
こんな日一生来ないでほしかった。



















五条「分かった。」


















五条の受け取る手が震えている。

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