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談話室で虎杖と話していた。
話していたら誰かが走ってくる足音がした。










鈍く、重い。
知ってる人、誰の音でもないような足音。
















虎杖「ん?」












次第にその足跡はもっと遅くなって、
ぜいぜいと漏れる声が雨音と混じって聞こえた。















『っ、はぁ、』












伏黒「っ、八神先生、!」













八神先生の声だ。
虎杖との間に嫌な空気が流れた。
先生に何かあったんだ、急いで廊下に出た。

















伏黒「、…先生っ!?」












拳から流れる血、
廊下の壁にもたれかかって
今までにないほど眩しく発光する赤眼。













まるで人間じゃないみたいな、
野生の狼のような冷たい瞳がこっちを覗いた。
声をかけるのも怖くなるほど冷酷な瞳。



















『っ、!___う''っ、!ごほっ、!!』













虎杖「八神先生!!!!」













咳をして大量の血を吐いて、
吐き続けて体を酷く痙攣させて床に倒れ込む。



















伏黒「は………」












意味が、分からない。
これは悪い夢なのかと錯覚する。夢であってほしい。















虎杖「黒っ、伏黒!!
俺は八神先生家入さんとこ連れて行くから
お前は五条先生呼んで来い!」













伏黒「、っ、!せんせい、」













血の気が引いて冷静でいなくてはと思っても無理だった。
だって目の前で好きな人が、













血だらけで顔は真っ青で抜け切った力で
虎杖がどれだけ呼びかけても全く動かない。

















虎杖「しっかりしろ!
お前、八神先生みたいになるんだろ!!!」














夢中で走った。
自販機の前で呆然と立ち尽くす五条先生を見つけた。














伏黒「八神先生が、」














震える声で叫んだつもりが小さな嘆きのようだ。



















伏黒「八神先生が死ぬかもしれない。」















びしょ濡れの五条先生はハッとして
ぐしゃぐしゃに泣きそうな顔して走り出す。


















朝練、木の下で座って
ぼーっと何も見えていないような儚い表情。












今まで放置してた違和感。
罪悪感と共にとめどなく涙がこぼれ落ちていく。

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海月(プロフ) - バナナプリンさん» コメントありがとうございます!クソ好きと供給が素直すぎて笑いましたw元気出ました😂 (1月22日 20時) (レス) id: 5fb6f2a200 (このIDを非表示/違反報告)
バナナプリン - クソ好きです🍌色気男主大好物なので助かります!!供給ありがとうございます!!!✨ (1月22日 0時) (レス) @page23 id: 2d27e83292 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - 白夜琉さん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです😭✨励みになります😭 (1月3日 8時) (レス) id: 8800e7a7fe (このIDを非表示/違反報告)
白夜琉(プロフ) - この作品、好きすぎて辛いです、、、、切実に海月様に感謝を伝えたい……ありがとうございます。 (1月2日 21時) (レス) @page3 id: ca611a4723 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海月 | 作成日時:2024年1月2日 13時

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