最強と最狂2【呪術廻戦】

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『離して、……………痛い。』














と呟くAは冷たい瞳をしている。
















伊地知から連絡を受けたのが
恵からもAがおかしいって聞いた翌日だった。












お前は何を隠してるの？
考え出すと今もずっと怖くて、怖くてたまらないんだ。














ああ、だめだ。
Aのそんな顔知らない。














僕、泣いてるんだよA。
なんで抱きしめてくれないの？



















五条「A、」

















『悪い、今日は部屋戻って。』


















握ろうとした手が離れていく。
僕のこと本気で拒絶してるのか？


















五条「分かった。
でもさ、僕たちってそんな薄っぺらい仲だっけ。
……正直悲しい。」



















目を見開くA。
そんな顔すんなよ、そっちが拒絶したくせに。



















廊下に出ると遠くで雷が光っている。
怒りと悲しみ、そんな思いで心がぐちゃぐちゃだ。
















虎杖「どこ行くの？雨降ってくるよ。」












五条「ちょうどいい、頭冷やしてくるわ。」












虎杖「頭冷やすって、」















悠仁が何か感じ取ったのか、グッと唾を飲んだ。
悪いが今はそっとしててくれ。















大雨が降る中をひたすら歩いた。
泥だらけの道をふわふわとした足で踏む。


















『悟、お疲れ様。』
『ほら、元気出して。
新作のスイーツ買ってきたから食べな。』













腹が立ってる。
なのにこんな時でも頭の中に流れてくる
Aの声は優しい。















血だらけの服を見た時、どれだけ心配したか。
お前がいなきゃ無理なのに。















なんであんな目するんだよ。
















服も髪もびしょ濡れになって冷たい風が吹いて
死ぬほど寒い。
明日、熱でも出たらいいのに。











そしたら看病してくれる？
丸一日全部独り占めして、僕の頭を撫でてよ。













寮の前の自販機。
いつもAが飲むブラックコーヒーを見つめる。
馬鹿らしい、買って早く俺から謝ろう。















伏黒「先生」

















五条「どーした？」


















後ろから恵の声がした。
あれ、なんで震えてんの？



















伏黒「八神先生が



















死ぬかもしれない。」

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