最強と最狂2【呪術廻戦】

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『傑、何も気づいてやれなくてごめんな。
お前のことを1日も忘れることはなかった。










ずっと後悔してた。本当にずっと。
















分かってると思うけど俺はもうすぐ死ぬ。
















だから綺麗事でも伝えたい。
青春を共に過ごしてくれてありがとうな。』

















夏油「A。
私はね、最初は君が苦手だったんだよ。
他人のことばっか優先してどんな仕打ちをされようとも
非術師にとても優しくて、
自分が酷く汚れているように見えたんだ。





自分の体のことを初めて打ち明けてくれた日、
悟にだけは黙っていてほしいって
歯食いしばって土下座して頼んできたよね。



　

今までの印象と違う君だった。
他人ばかり優先するAじゃなかった。















君は自分の人生を、
悟に壊されたくなかったんじゃないか？











幸せだったから、全員揃って一緒に過ごしたかった。
あの頃のAの笑顔はどう見ても本物で。









初めて与えられた
自分の人生を大事にしたかったんだろう？










きっと悟は薬のことを知れば正気ではいられない。
それほど君たちの絆は異常なんだ。







実験されてたことや薬のことを
悟が知ったらこの環境が壊れてしまうのが怖くて。



















A。君は平気なフリしてるだけで
薬に蝕まれながらも生きたいと叫んでいるんだよ。」


















『傑、もうやめろよ。』
















Aは震える声で私の名を呼んだ。
強く握った拳から流れる血。











ほら、やっぱり君は自分が思っているほど
強くないんだよ。
その強さはちっぽけなもので言い聞かせているだけだ。

















知らないだろうけど、
私がどれだけ君のことを心配してたと思ってんの。
















私がどれだけ君のことを見ていたと。

















最初は苦手だったのに、Aの優しさのせいで



















君のことが好きになってしまったんだよ？

















どうしようもなく苦しくて、
それもあって私は高専から離れたんだ。

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