検索窓
今日:2 hit、昨日:24 hit、合計:46,964 hit

39 ページ38













目の前でぎゅっと長い間手を合わせ、
ろうそくをふっと吹いたA。











初めてだと言った。
こうして誕生日にろうそくを吹くのを。












自分のために手を合わせることなんて
今まで一度もなかったと思うと胸が痛んだ。












Aにとって誕生日は
あまりいいものではなかったんだろう。
毎年必ず任務を入れてその日には帰って来なかった。












誕生日を迎えるとその日には祝いの言葉ではなく
呪いの言葉を言われたらしい。













おめでとうじゃなくて、
''出来損ないがどうして生まれてきたのか''と。














だから特別な日にしたかったんだ。
生まれてきてくれて、そばにいてくれてありがとうと。



















五条「なんて祈った?」

















『んー?
悟が幸せに暮らせますように。』















五条「俺たちがの間違えだろ。
知ってた?そういうのって口に出したらダメらしい。」












『ふーん、そういうの信じないからな。
そうだ悟。俺からもプレゼントがあるんだ。』












五条「へ、マジ?不意打ちなんだけど。」

















悟から貰ったのは蝶のピアスだった。
Aから貰ったのは指輪だった、お揃いの。
















五条「これはなんのプレゼント?」











『ん?今までありがとうと
悟はよく頑張ってるよのプレゼント。』


















五条「ふっ、別れの挨拶かよ。」



















『いや、
…………これからもずっと一緒にいたいよ。』


















貰った指輪を撫でていると
急に静かになって見上げると涙ぐんで笑うAがいた。

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海月 | 作成日時:2023年12月25日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。