カスミソウ Ⅱ (ページ6)

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「んっ……」

まだ外も明るくないけど
なんとなく自然と目が覚めた。

韓国の冬はほんとに布団から出たくないほど寒い。

体を起こすとそこは自分のベットで、

斜め下にはハオオッパ、その上にはメテュオッパ
下のケイタくんは…いないから起きたのかな？

まぁいつもの光景。

そうだ、私昨日は
やっぱりどうしても辛くて泣きたくて
でもみんなには心配させたくなくて、
1人でいるところにジウンオッパが来て
話を聞いてもらったんだ。

"俺はAがいてくれて良かったって思ってるよ？"

オッパが言ってくれた言葉を思い出して
またじんわりと心が暖かくなった。

それでそのあと……ん？

そのあとどうやってここに来たっけ？

なかなか思い出せなくて布団の中で
もぞもぞしてるとガチャっと部屋のドアが開く音がして
ベットから身を乗り出した。

ケイタ『うおっ、びっくりした…
まだ6時だけど…A、起きてたんか？』

『ケイタくんこそ…笑おはよ〜』

寒い冬の6時はまだ暗い。
それにミッションの終わった今日は特に何もない。
確かにもっと寝ててもよかったんだけど
目が覚めてしまったから仕方ない。

また横になろうと布団を被ると
自分のベットに戻ったケイタくんから声をかけられた。

ケイタ『…A、ちょっとおいで』

『え？うん』

はしごを降りてベッドに座ってる
ケイタくんの隣にお邪魔する。

『どうしたの？？』

ケイタ『…昨日…夜…どこ行ってたん？』

『…えっ？……どこって…』

みんなに言うつもりはなかったし
ケイタくんに心配をかけたくなくて
思わず言葉に詰まる。

ケイタ『夜、ジウンヒョンがAを抱えて
部屋に来たから、何があったのかと思ってさ。
……辛かったんやろ？1人で泣いて、、
なんで俺らに言ってくれなかったん？』

優しく問いかけてくるケイタくんに
申し訳なさが募って、目頭がツンっとする。

『それは……心配、、かけたくなかった…
せっかく勝てたのに、私のせいでしっかり喜べないのも
申し訳ないのに、、心配までかけるのは、嫌だった、私が…』

ケイタ『うん。だろうと思ったよ…笑
でも、これからはもっと頼って？な？
俺はAのお兄ちゃんやろ？』

『ケイタくん…』

ケイタ『ひとりで、辛かったな』

ケイタくんが優しく頭を撫でてくれるから
また涙がぽろぽろと目から落ちる。

『もうっ、朝から泣かせないでよっ…笑』