・ ユジンside ページ3
そしてすぐにGグループの待機場所の前まで行った。
その時ちょうど誰かが出てきた。
その人が誰かなんて、すぐにわかった。
赤い衣装に身を包み高くポニーテールをしたAだ。
ユジン「Aっ」
ポニーテールを揺らしながら振り向いたAは、
驚いた様子を見せた。
「ユジナっ…」
僕のことを呼んだAの姿は、
あまりにも弱々しくて…
ただ何も言わずにAのことを抱きしめた。
ユジン「A、大丈夫…？怪我とか、してない？」
Aと目を合わせながらそっと尋ねる。
「怪我…あ、手、、ちょっと切っちゃった…」
ユジン「見せて」
そう言って出されたAの指からは血が出ていた。
もってきた絆創膏を指に貼ると
「なんで持ってるの…？笑」
ユジン「もしかしたら怪我してるかもと思ったから」
「すごいね、さすがユジナ」
そう言ってゆるっと笑うAを見ていたら
胸が痛んだ。
ユジン「あの人のこと、許せない。
Aのこと何も知らないのにっ…」
「ありがとねユジナそう言ってくれて。
だけど仕方ないんだよ…」
ユジン「仕方ないなんて、そんなことないよ…
Aはすごく頑張ってるのに…」
「ユジン？私はユジンがそう言ってくれるだけで
十分だよ。ありがとねユジナ」
そう言ってそっと微笑んだAを
やっぱり守りたいと思った。
今までみたいに、僕がそばで守りたいと…。
ピタっ
急に冷たいAの手が僕の目元に触れた。
「ユジン、、泣いた？」
ユジン「えっ、や、別に」
「嘘だ、泣いたでしょ。分かるよ。
ごめんね泣かせちゃって。」
ユジン「違うよ、Aのせいじゃない
僕が泣き虫なのが悪いの…」
「んーそれもあるかもね」
ユジン「えっ？！」
「ははっ、うそうそ冗談
ユジナこれからでしょパフォーマンス。
そろそろ戻らなきゃ」
ユジン「うん…」
「ありがとうきてくれて。嬉しかった」
ユジン「最後にもっかい。おいで」
広げた腕の中にすっぽりと埋まったA
「んー落ち着くねやっぱ。頑張れユジナ〜」
ユジン「うん、ありがと笑」
「よしっ！じゃあ、またあとでね」
そういって戻っていったA。
結局、励ましに行った僕が結局励まされた。
ジウン「ユジーン！」
ユジン「はーい！」
ヒョンの声に僕は急いでその場を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：moon | 作成日時：2024年1月2日 17時
