カスミソウ (ページ9)

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・ソンハンビンside ページ9

ソルジ「では発表しますね。」

「はい。」

緊張した面持ちになる彼女。

そんなに心配しなくたって
あのパフォーマンスはALLスターなんじゃないか
なんて僕は思ったりしていた。

ソルジ「A練習生、3スターです。」

「っ……はい。」

なんで……
あんなに素敵なステージだったのに
あんなにも心を奪われたのに
なぜだろう？

少し、顔を歪めた彼女が目に入り
こっちまで切なくなる。

ハンビョル「正直、A練習生のパフォーマンスは、
ALLスターをあげてもいいくらい素敵なステージでした。
でもここはBOYSPLANETです。ボーイズグループでデビューをするなら、改善すべきことはまだまだあります。｣

ソルジ「A、あなたならもっと上に行ける。
この3スターは私達のあなたへの期待だと思って欲しい。」

うんうんと頷きながら
話を聞いていた彼女。

マスターニム達の話が終わると
彼女はそっと微笑んだ。

「はい。ありがとうこざいます。
マスターニム達の期待を裏切らないように、これから精一杯努力します！
よろしくお願いします！」

彼女はポジティブなのか、
それとも弱みを人に見せないのか…

登場する時のようにぺこぺこと
お辞儀をしながら退場した彼女。

LipＪ「あの子はほんとに魅力がある。」

ヨンジュン「すごく素質があるよ彼女は」

もっと彼女を知りたい。
そう思わざるを得ないステージだったことは
間違いない。

それがAを初めて見た日だった。