カスミソウ (ページ49)

今日:55 hit、昨日:63 hit、合計:92,893 hit

・ページ49

⚠︎誹謗中傷表現入ります。

ステージに上がると期待されているチームというだけあって
多くの感性に包まれる。

その歓声のほとんどは私ではなく
オッパ達に向けたものだと分かっていても

少しでも私に向けた歓声があることは
やっぱり嬉しくて笑顔になる。

そして順番に自己紹介を始める。
私はGチームの中で最後の自己紹介だ。

ケイタくんが作ってくれたみんなの自己紹介。
私の分ももちろんケイタくんが作ってくれて、
すごくお気に入り。

そしてついに回ってきた私の番。

「アニョハセヨー」

私がそう言った瞬間ある言葉とともに
ステージに向かって投げられた紙。

その光景はスローモーションのように
私の目に映った。

その紙は私の指を擦り足元に落ちた。

［消えろ］

その人が叫んだその言葉はじわじわと私の心に
傷をつけてきた。

その人を中心として2、3人から投げかけられる
似たような言葉。

足元に落ちた紙を拾って広げてみた。

見なくたって、内容は想像できた。
だけど人って結局見てしまうんだよな。

その紙に書かれた言葉を見て、
思わず目頭が熱くなる。

こうなることはなんとなく予想できていた。
この番組に出ることを決めた時から。

その人達は警備員の方によって会場の外に出された。

静かになった会場の雰囲気は冷え切っていた。

だけど今私がここで泣くのはダメ。
少なくても私のことを応援してくれている人を心配させてしまう。

横にいるオッパ達の心配そうな顔と目が合う。

私はゆっくりと前に顔を向け、そっと口角を上げた。

「みなさん！私は全然大丈夫です！心配しないでください！
元気なエネルギーと甘い("달"콤한)歌声で皆さんを魅了する月(달)、Aです！」

ハオ「A…」

パチパチパチ

静かな会場に少しずつ響く拍手の音

その拍手は徐々に大きくなった。
少しだけ心が楽になった。

ミンヒョン「えっと…それではkill this love Gチーム
準備お願いします」

切り替えるようなミンヒョンさんの声とともに
私たちはパフォーマンス体系に移動した。

「オッパ達、心配しないで！今まで通り頑張ろ！」

そうオッパ達にいいステージ袖に握っていた紙を投げ捨てた。

［お前なんかいらない。今すぐ消えろ］

手紙に書かれていた言葉は私の脳裏から消えることはなく、
私の指先は紙で切れ少し血が滲んでいた。

お話しいっぱいになったので移行します。