カスミソウ (ページ47)

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本番ページ47

「ドキドキする…」

芯まで染みるような寒さの今日は、、
ついにＫGグループバトルの日。

私たちは今、すでにスタークリエイターの方でいっぱいの
会場に入るための待機中。

もうすぐで本番という緊張感に
心臓が速くならざるを得ない。

「緊張する…」

ギュビン「僕も…！！」

隣にいるギュビンオッパとお互いに手を握り合いながら
会場に入るまでの時間を待つ。

私のことをどう思っているか分からない
スタークリエイターの方の前に出るのは
正直ものすごく怖い。

だけどシグナルソングの撮影で気づいてしまった
ステージに立つことの楽しさはやっぱり拭えなくて
少しの期待もある。

「オッパ…私のこと好きでいてくれる人…いるかな？」

ギュビン「なに、そんな心配してんの？」

「だって、お披露目会の時…ほとんどいなかったじゃん…」

今日の撮影もまだ1話が放送される前の撮影だけれど
それより前、寒い年明けに初めて
スタークリエイターの皆さんの前に姿を出したお披露目会。

あの日、ユジンやギュビンオッパ、
ハンビンオッパやジウンオッパ

その他の多くの練習生には
既にマスターさんと呼ばれるファンの方がいて、

たくさん、名前を呼ばれていた。

だけどあの日、私の見落としでなければ、
聞きそびれでなければ、、

私を応援してくれる人はいなかった。

仕方がないけど
それが少しトラウマになっている部分がある。

ギュビン「んーでもさ、1人以上はいるよ絶対、！」

「だといいけど…」

ギュビン「珍しくネガティブだね〜ウリエギ」

「だって〜！」

そういうと私の頬を両手でギュッと挟んできたギュビンオッパ

ギュビン「いるよ！！ここに！！」

「ここ？」

ギュビン「こーこ！」

オッパはそう言って自分のことを指差した。

「…ふふっ、確かにㅎ」

ギュビン「大丈夫！ね？」

いつもおふざけばっかりでたまに鬱陶しすぎるほど
大きな愛をくれるギュビンオッパだけど
やっぱりこうして笑顔にしてくらるオッパが
やっぱり私は大好きだ。

私だって、オッパのファンだよ

なんて、恥ずかしいから絶対言わないけど

「ありがとうオッパ」

スタッフ「では入場しまーす」

オッパの言葉を信じて大きな夢への一歩を踏み出した。