カスミソウ (ページ45)

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ユジン「ここ座って」

ユジンに連れてこられ
廊下の角にある椅子に座る。

またしばらく沈黙が続いた。

ユジンは話切り出すの苦手だよな…
なら私から

「ユジンっ、さっきはっ」

ユジン「待って！
A、さっきはほんとにごめん！僕が悪いから。
だから謝らないで……」

「いやでもっ……！」

ユジン「僕っ、またマスターニムにダンスを指摘されて…
ダンスは自信があったから、悔しくて…混乱してて……」

ユジンの瞳はゆらゆらと揺れていた。

ユジン「Aのチームが上手くいってるていうのも
知っててそれはそれでものすごく嬉しかったんだけど
上手くいかない自分がどんどん惨めに感じて……
Aにあんなことしちゃいけないのにっ……
ほんとにごめんっ……」

その言葉と共にユジンの目から
こぼれた涙を見ていたら
こっちまでその辛さがつたわって……

思わずユジンにギュッと抱きついた。

「私もごめんねっ……あんなふうにユジンの前から
逃げて、すごくユジンのこと傷つけた……」

ユジン「Aは悪くないよっ……」

「ユジンと喧嘩して、悲しかったし辛かったけど、
何より寂しかった……」

ユジン「僕もっ寂しかった」

そういったユジンは抱きしめる腕の力を
少し強めた。

やっぱりユジンに抱きしめられるのが
他の誰よりも安心する。

「ねぇ、ユジナ仲直りってことでいい？」

ユジン「うんっ」

頷いたユジンの目からはまた涙がこぼれた。

「もー、泣き虫ユジン笑」

ユジン「夜ご飯、一緒に食べいこ」

「ふふっ、うん！」

私達の初めての喧嘩は
思ったよりも早く終結した。

これも私達の思い出のひとつだ。

ジウン「仲直りしたみたいだ」

ジョンウ「ほんとだ、ほんっと仲良しだなぁ」

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