カスミソウ (ページ29)

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そのあとしばらく、
色んな人にべた褒めされて
かなり自分に自信が持てた。

そして収録のためステージに向かう。

ステージへの道を歩いていると、
見覚えのある後ろ姿が2つ。

「バンビニオッパ～！メテュオッパ～！」

マシュー「お！A～!!」

ブンブンと手を振るメテュオッパとその横で
手招きしてくるハンビンオッパに駆け寄った。

ハンビン「わぁ、A本当に可愛いね。｣

「ほんとですか？それみんなに言われます」

少しドヤ顔で言うとほっぺを軽く挟まれた。

メテュ「やっぱり現役は違うね～僕は久しぶりに着たよ～｣

「でもメテュオッパ凄い似合ってますよ！」

メテュ「ほんとぉ？」

「はい！ハンビニオッパもさすがセンターって感じです。
学校一人気な生徒会長みたいな？」

ハンビン「ははっ！何その具体例ㅎㅎ」

このステージのセンターに選ばれた
ハオオッパとハンビンオッパは
本当にかっこいい模範生のような制服で2人とも凄く似合っている。

そのままふたりと一緒にステージまで向かって
3人で1番上のステージに立つ。

最初3スターだったメテュオッパだか
2度目の評価でオールスターを貰ったのだ。

ステージには既に多くの練習生がいた。

??「A～」

突然名前を呼ばれ振り返ると

『わ！ケイタくん!!』

ケイタ『A、めっちゃ似合っとるな衣装』

『みんな言ってくれるから言われ慣れたと思ったけど
日本語で言われるとまた違う笑』

ケイタ『お？なんや自慢かぁ～笑』

私の手を取りぶんぶんと手を振り回してくるケイタくん。

『ねぇ、やめてぇ～ㅋㅋ』

ケイタ『はははっ！まぁ、似合ってんのは事実やしなんか悔しいなぁ』

『ケイタくんも似合ってるよ！ちょっとオラオラしてるけど笑』

ケイタ『はいはい、ありがとなぁ』

そのあとケイタくんは違う人に呼ばれてしまったため
ハオオッパのところで構ってもらっていると、

スタッフ「では、そろそろ収録始めまーす」

みんなが定位置につき、
ついにシグナルソングの収録が始まった。

･

･

あっという間に終わってしまった。

あの数分間はただただ楽しくて、
オールスターのステージから見る景色はキラキラしていた。

実際にお客さんがいる訳では無いけど、
ステージに立ってパフォーマンスすることの楽しさに気づいてしまった。

アイドルになりたい。

その想いがより一層強くなったパフォーマンスになった。