カスミソウ (ページ15)

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それからハオオッパが上手に歌いこなして
結局私が歌うことはなくダンス練習に移った。

クヨン「じゃあ５分で覚えろ」

ご、５分……！

何とかさっき教えてもらったのを
思い出しながら動作を繰り返した。

「メテュオッパ！ここって……」

マシュー「あーここね！ここはね～」

踊りが上手なメテュオッパのサポートも貰いながら
気付けば5分がすぎていた。

クヨン「じゃあ3スターから」

まさか自分達からだとは思っていなかったので
驚いたけど何とか覚えた踊りを踊る。

クヨン「まぁまぁだな。
ALLスターに追いつけるようにディテールは
これから練習していこう」

「「はいっ！」」

マスターニムの言葉に
なんだか希望が見えた気がした。

それからトントン拍子で評価は続き、
ついにALLスターとなった。

さすがALLスターという人もいれば
５分という短い時間だと実力を出せない人もいた。

「あれ……？」

その時ユジンが目に入った。
なんだかユジンの様子がおかしい。

彼ならもっと上手に踊れるはずなのに
調子が悪いのかミスを連発していた。

私でもわかるくらいだから
マスターニム達の顔はどんどん曇っていく。

踊りきったユジンもなんだか悔しそう。

PENTAGONのフェテク先輩もまさかの
酷評を受けみんなが驚いている。

クヨン「ハンユジン」

突然呼ばれたその名前に私までビクッと
反応してしまう。

クヨン「お前はダンスで評価されたんだろ。
あれは俺の見間違いか？気を引き締めろ。」

ユジン「っ、はい。」

マスターニムからのキツイ言葉に
思わず私も胸がいたんだ。

「ユジナ……」

酷評を受けたユジンも悔しそうに頭を抱えた。

ユジンはいつも悔しいことがあった時や不安な時。
反対に不安が解けたときにこうして頭を抱える癖がある。

彼を見てなんだかザワザワと胸騒ぎがするのだった。