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1日目の夜 ページ13

「わぁ……」



なんて声が部屋にそっと響いた。



あの後、部屋が割り当てられた。

仲のいい人と同じ部屋になった人。
初めましての人と同じ部屋になった人。


そして私は番組側の配慮で
1人で部屋を使わせてもらうことになった。




2段ベッドがふたつもあるのに
寝る人は1人。




「寂しいな」



YUEHUAで練習をしていた頃も
事務所が用意してくれていた宿舎で他の練習生の
オンニ達と過ごしていたからか
1人がなんだかすごく寂しく感じる。





広々とした部屋の床に座りながら
これからの事を考える。



全く先の見えない今。
1人になると余計に不安に襲われる。

ネガティブなのは私らしくないのに……



ブンブンと頭をふってこれ以上
ネガティブな思考にならないように寝支度を進めた。





「眠…………くない!眠くない!」


眠くないどころか全然寝れない。




私は暗いところに1人でいるのが大の苦手なのだ。


最初は、電気をつけて寝ればいいか
なんて思っていたのに

寝る時はなるべく電気を消して欲しいと
スタッフさんに言われてしまったからには
つけておくことは出来ない。



こんな真っ暗な状態で、ましてや1人でなんて
寝られるわけが無い。


その後も布団の中をゴロゴロとしていると
部屋のドアがノックされた。



「はーい」


と、ベッドから体を起こして返事をすると
ドアから顔を覗かせたのはユジンだった。




「ユジナ、どしたの?」

ユジン「いや、A暗いとこダメじゃん
だから寝れてないんじゃないかって思って……」

「見に来てくれたの?」

ユジン「いやっ……その……Aが寝るまで
そばにいてあげようと思って……」



な、なんなんだこのイケメンは?!

語尾を小さくしながら言う部分にユジンらしさを
感じるが、ユジンの気遣いに彼の成長と優しさを感じて
ものすごく嬉しくなった。




「そうしていただけると助かります……」

ユジン「ん」

「あ、待って。でもこの時間私の部屋って来ていいんだっけ?」



本当は消灯時間後にほかの練習生が私の部屋に、
反対に私がほかの練習生の部屋に行くことは禁止されているはずだ。



ユジン「ダメだよ。だからこっそり来た。」

「ユジナぁ!ほんっとありがとう!」

ユジン「うん。だからはい。もう寝て。赤ちゃんはねる時間だよ〜」

「同い年のくせにっ」

ユジン「はいはい」



彼がそばに居てくれる。
その事実だけで私はものすごく安心でき、意識は次第にとうのいていった。

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作品ジャンル:恋愛
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moon(プロフ) - 本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好きさん» おまたせしてすいません!!これからもできるだけ更新するので、ゆっくりですが楽しんでください! (8月12日 0時) (レス) id: 623b63b8ed (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - 更新待ってました!!!!!主人公ちゃん可愛いなあ🤤これからどうなるか楽しみにしてます☺️ (8月8日 18時) (レス) @page32 id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ立ってますよ!💦 (2023年4月16日 10時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:moon | 作成日時:2023年4月9日 22時

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