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「いらっしゃいませ。
ご予約されてますか？」
私は都内にあるマッサージ店で働いている。
夢を追うことを辞めて、必死に勉強して、資格を取った。
淡々と過ごす毎日。
マッサージをしながら、お客様の話を聞いていると、心の中の私の悪い部分が出て来て、そんなに想っていても結局は夢なんて・・・って、しらけた気分で聞いてしまう。
それを出さないように、毎日笑顔を貼りつけている。
毎日、毎日・・・私の中で、黒い感情は積み重なってしまう。
そんな毎日の中で、あなたに出会ったんだ。
隆二
「電話で予約してます。
えっと・・・今市って言うんですけど・・・。」
「今市さんですか？
・・・えっと・・・ご予約は頂いて無いようなんですが、当店で間違いないでしょうか？」
えっ？って顔をして、慌てて携帯をイジるお客様。
この人・・・どっかで・・・。
隆二
「えっと、ここに電話したの残ってるんですけど・・・。」
目の前に携帯の画面を出されて、確認する。
「あの・・・お客様・・・。
もしかして、鍼の治療のご予約ですか？」
隆二
「あっそうです！
いいとこがあるって紹介してもらって。」
ふぅっとため息をつきたくなるのを我慢する。
「お客様。
当店はマッサージ部門でして、お客様がご予約されたのは、一つ上の階の系列の鍼部門の方だと思います。
ご案内しますので、どうぞ。」
隆二
「え？えっと・・・あ・・・ごめんなさい！！」
平謝りする彼にニコリとして、私は上の階へ案内した。
「こちらが鍼の方になりますので。」
隆二
「手間取らせてしまって、本当にすみません。
えっと・・・。」
別に勘違いされるのも慣れてるから、謝ってくれなくてもいいけど・・・。
まぁ、一応営業しとこうかな。
私は名刺を一枚出して、彼に差し出した。
「下の階でマッサージをしてます。
北門Aと申します。
何かございましたら、ご予約下さい。」
私の名刺を受け取ると、「マッサージ・・・」と呟く彼。
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moon(プロフ) - りりさん» りりさん、コメありがとうございます！私も隆二くんの２作目に気合い入りつつも、ちょいちょいスランプで・・・。頑張ります！ (2016年11月21日 11時) (
レス) id: 5852114208 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 早速の新作が隆二くんで嬉しいです！直己さんの優しさが沁みます〜｡ﾟ+.( °∀°)ﾟ+.ﾟ (2016年11月20日 2時) (レス) id: f425ce87a7 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - 愁(ｼｭｳ)さん» 愁さん、コメありがとうございます！妄想って怖いなっていうぐらいの環境ですが、どうにか楽しんで頂けるように頑張ります！ (2016年11月16日 0時) (レス) id: ec05f47c99 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - 美羽さん» 美羽さん、コメありがとうございます！２作目の隆二くんメインなんですが、久々なので、ドキドキしながら書き進めております。応援、ありがとうございます！ (2016年11月16日 0時) (レス) id: ec05f47c99 (このIDを非表示/違反報告)
moon(プロフ) - もりもり8060さん» もりもり8060さん、コメありがとうございます！もうね、ほんとにどこからか見られてるんじゃないかってぐらいドキッてしましたよ（笑）隆二君の書いてるってバレてるってね。素敵なお話・・・かはわかりませんが、頑張ります♪ (2016年11月16日 0時) (レス) id: ec05f47c99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moon
| 作成日時：2016年11月15日 7時
