大切な笑顔２ (ページ27)

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「ごめん！お待たせしちゃったかな？」

あれから何度か三人で飲んだりしてる。

隆二
「ううん、全然♪」

広臣
「待ちくたびれたぁ・・・」

うっ、こうも正反対な反応・・・(笑)

私はすごく贅沢だって、自分でわかってる。

でも、二人といればいるほど、どちらにもキュンってするポイントがあって・・・。

私ってこんなに優柔不断だったんだなぁって、へこむ今日この頃・・・。

隆二
「そういえば、臣、映画の公開もうすぐだよね？」

広臣
「うん、来週から番宣ばっか」

「映画？」

広臣
「ねぇ、俺に興味無さすぎ・・・(笑)」

映画・・・。知らなかった・・・。

「曲の発売とかはチェックしてるんだけどなぁ・・・。

　映画って、何の？」

隆二
「臣、ヤンキーなんだよぉ♪」

「ヤンキー役？

　プッ！アハハ！役作りしなくてもいいやつじゃん！」

広臣
「笑うな！

　高校の時はちょっとヤンチャしたけど、ヤンキーじゃねぇし・・・」

隆二
「臣、本物だったの？

　うわー、こえぇ・・・」

こういうの楽しい。

ちゃんと選ばないとって頭の片隅にはあるんだけど、でも、こうして三人でいることが今は楽しくて、二人がどんな気持ちでいるかなんて、自分勝手な私は考えてなかった。

ちゃんと考えてたら、あんな顔させずに済んだのかな・・・。

でもね、きっと私の気持ちは私も気づかないうちに決まってたんだ。

気づかないふりをして、三人でいたくて、みんな傷つけた。

あの頃に戻りたい。