大切な笑顔２ (ページ20)

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広臣
(次の日、隆二は彼女の家に行ったんだろう。

　でも、それからの隆二はみんなが心配するほど落ち込んでて、仕事にも身が入らなくてトレーナーから怒られて・・・。

　俺も何度も彼女を誘うけど、いつも色んな理由つけて断られていた。

　俺じゃダメだって、他の友だちに忘年会って誘ってもらったけど、結局断られた。

　俺もイライラして、隆二も元気なくて、よくそんな状態でクソ忙しい年末を乗り切ったなぁって、自画自賛・・・。

　そんな時、隆二から相談したいって言われて。

　やっと二人して、そうなんじゃないかって思ってたことを話した。

　やっぱり隆二の相手は彼女で、俺の言う同級生も彼女で、二人で連絡の取れない彼女のことをツマミに酒を死ぬほど飲んだ。

　次の日、まだまだ発散したくて、岩ちゃんも誘ってまた飲みに出かけた。

　まさか彼女に会えるなんて・・・。

　やっぱ運命なんじゃないかって思ったけど、でも、彼女と隆二が会ってしまうのは怖かった。

　だって、二人はお互いを想ってる。

　彼女は無理して隆二から離れている。

　でも、止められないんだ。

　だって心が彼女を欲しいって言ってる。

　大事な相方だけど、でも、譲りたくない。今度こそ頑張りたい。一緒に笑い合いたい。)