大切な笑顔２ (ページ11)

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隆二君からのお誘いも最初こそ断ってたけど、今は既読スルーしちゃってる・・・。

登坂君からのお誘いはみんなの都合がつかないって理由こじつけて、忙しいふりしてる・・・。

駅の近くのコンビニが私の行きつけになった。

あのコンビニには行ってない。

「はぁ～～～」

真奈美
「・・・ねぇ、やめてよ、私達の幸せまで吹き飛ばされそうだから。」

「だってぇ・・・

　私、バカだからさぁ・・・」

千佳子
「うん、ほんとバカだよ。
　自分から恋愛のチャンス逃して。

　真奈美が電話した人、いい人そうだったんでしょ？

　何もったいぶってんの？」

「もったいぶるほどの人間じゃないし・・・。

　だからね、ダメなんだって、私じゃ。

　無理、釣り合わない。」

真奈美
「そうかなぁ？

　Aのこと、真剣に考えてそうな感じだったけど。

　Aがそんな風に思い込んで、勝手に落ちてるだけじゃない？」

千佳子
「登坂君のことだってそうだよ。

　Aと飲みたいって、また会いたいって、うちらのとこまで連絡きたのに。

　あんなイケメン、もったいない！」

「・・・イケメンだからだよ・・・」

真奈美
「何？あんた登坂君が芸能人だから？」

「・・・・」

真奈美
「高校の時もそうだったよね。

　自分とは違う、中心グループだからって、ファンクラブとかできちゃうくらいイケメンだからって、Aは自分から行動しなかったもんね。」

「・・・・」

真奈美
「登坂君は卒業式に行動してくれたのに、それも気づいてなかったんでしょ？」

「行動？」

千佳子
「あんた、ほんとバカ・・・。

　登坂君、結構勇気出して話し掛けてくれたんだよ？

　後であのグループの人に聞いたけど、登坂君、Aとずっと話したかったんだって。」

「へ？」

真奈美
「両思い・・・だったんじゃない？」

千佳子
「あーーーー、もったいないことしちゃってるよ、この子。」

「・・・うそだぁ・・・」

思いがけず知る、高校時代の真実。

私が少し勇気を出して行動してれば・・・。

連絡先聞いてれば・・・。

キラキラの人に触れても良かったのかな？