大切な笑顔 (ページ8)

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「・・・今市隆二・・・。」

『うん、もしかして、俺の事知ってる？』

「登坂君の相方・・・」

『え？

　あぁ、臣のファン？

　んで、俺は相方ってしか覚えられてない・・・と。』

ん？
あれ？私、今失礼なこと言ったよね。

「あ！いや！！違うんです！！
　登坂って名字珍しいし！！」

『・・・今市も珍しいと思うけど』

「・・・あ、あぁ、ほんと珍しい・・・。アハハハハ」

チーーーン。

『(笑)

　いいよ、全然。今から知っていってもらえばいいし。』

「うん、今から・・・。
　え？今から？から？からって？？」

『(笑)
　これも何かの縁だし、こんなふうにさ、コンビニからの帰り道とか話せたらなぁって。

　面白いし。

　あ、そうだ、名前、聞いてなかったよね？』

「私？私、森川Aです。
　今市さんと同級生です。」

『・・・(笑)
　年齢までご丁寧に・・・。

　Aちゃん、よろしくね。』

「・・・はい、よろしくお願いします。

　ってか、お礼！！
　助けてもらったのに、違うことばっかり！！

　あ、でも今何も持ってない！！

　ってか、あげれるようなもの、持ってない・・・」

『じゃぁ、今度、食事に付き合ってよ』

「え？」

『Aちゃんとならおいしく食べれそうだし、楽しいお酒飲めそう。
　ワインも飲もうよ(笑)
　あ、焼酎？？(笑)』

「絶対馬鹿にしてますよね？？」

『滅相もない！！(笑)

　でも、Aちゃんとご飯食べたい。楽しそうだもんね。』

「・・・何のお構いもできませんけど、それでもよければ・・・」

『うん。連絡するから、教えて。』

そうして私の携帯に「今市隆二」と登録された。