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「何にしようかな?オムライス…、いやパスタ??あーーー、でも飲みたい!」
夜のコンビニで思いっきり口に出しながら悩む私。
「もうね、ツマミでいいや。ビール…。うーん、明日はお休みだからワインかな♪」
『・・・。ププッ・・・。』
明太子とチーズを片手にワインをカゴに入れようと、笑顔で、もう少しで鼻歌まで歌っちゃうんじゃないかってくらいの時に、横から聞こえた音?声?
(え?一人で笑ってて気持ち悪い・・・。関わらないようにしよう。)
「・・・えーと、ワイン♪
あれ?赤しかないのかぁ・・・。えーーー、ワインの気分なのに・・・。
もういいや。焼酎!しょーちゅーーー♪」
『・・・ブハッ!ヤバイ!ウケる・・・』
さっきの人…。
え?私を見てる?
私が笑われてるの?
独り言、また声に出てたの?
うわ、恥ずかし・・・。
あれ?でも、マスクしてるけど、あの目、どこかで・・・。
あ、行っちゃった。
私の一部始終を見て、噴き出した男の人は、どこかで会ったことのあるような、でも思い出せず・・・。
それから、夜遅い時間帯に行くと、見かけたり、また笑われたり、何度か見かけるようになった。
言葉を交わすことは無かったけれど、でも、勝手に同じ時間を共有する同志のように感じていた。
でも、あの日は違ったんだ。
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作者名:moon | 作成日時:2016年6月8日 14時