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・・・・やっちまったよ。
「お待たせ・・・しました・・・
本当にごめんなさい！！」
広臣
「ダイジョウブ？？
まだ顔色悪そうだけど。」
「ハイ・・・ダイジョウブです。///」
大好きだった人の前で何て失態を・・・。///
広臣
「こっから近いの？家」
「うん、歩いてすぐ」
広臣
「そっか。じゃあ、送るよ。
・・・(笑)もう、吐かない？？」
「///ダイジョウブデス・・・」
広臣
「危なっかしいから、捕まえとこー。」
繋がれた右手が熱い・・・。
「ちょっ！大丈夫なの？手！！」
広臣
「クス(笑)
森川さんが騒がなければ大丈夫だよ」
ふらつく足元。
広臣
「ほら、繋いでないとさ」
フワフワする・・・。
手も熱くて、心も熱くて・・・。
あの頃に気持ち戻されちゃったみたい。
広臣
「・・・俺さ、高校の時、森川さんと話したかったんだ。
いつも見てて面白かったし。
だから今、すげぇ嬉しい。」
「登坂君が？
私の方が・・・話したかったよ・・・」
広臣
「マジで？
じゃー、両想い♪」
「///」
ねぇ、あの頃の私に伝えたい。
あの登坂君と手を繋いで、すごく沢山話してるよ。
「あ、ここだよ」
マンションに着き、登坂君にお礼言わなきゃって。
でも登坂君、隣のマンション見つめてて・・・。
「どうかした？」
手を放してくれなくて、ギュッて強くて・・・。
「登坂君？」
広臣
「・・・ねぇ、今、好きなやつっているの？」
・・・・ドクンッ
「・・・何でそんなこと聞くの？」
広臣
「さっき、迎えに来るとか電話してたのって、彼氏？」
「・・・彼氏・・・じゃないよ。
それに私の片思い。
片思いで終わらせるつもりなの・・・」
広臣
「終わらせる？」
「だって・・・私にはキラキラしすぎてる・・・」
広臣
「・・・・」
「もう、報われない恋はしないって。
明日で終わりにするの」
広臣
「それって・・・」
「あーーーー、何ペラペラと(笑)
お酒って怖いねー。心の中、ポロッと出ちゃう(笑)」
広臣
「・・・・」
「送ってくれてありがとう！
またみんなで飲もうね！」
私は何か言いたそうな登坂君に無理矢理お礼をして、何か言われる前にエントランスを抜けた。
これでいいんだよ。
明日は隆二君を諦める日。
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作者名：moon
| 作成日時：2016年6月8日 14時
