大切な笑顔 (ページ20)

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広臣
「森川さん、もうすぐ着くからね。
　この辺であってる？」

「・・・うん。」

時間が経ち、元々酒豪な私は少しずつ酔いが冷めてきた・・・。

この状況、めっちゃ緊張するんですけど！！！！
何で登坂君？！

真奈美ーーーー千佳子ーーーーー

広臣
「・・・それにしても・・・プッ・・・(笑)

　森川さん、酒豪なんてギャップありすぎだし(笑)

　ねぇ、また飲みに誘いたいんだけど・・・

　連絡先、交換しない？？」

「え？」

あの登坂君に連絡先、聞かれてる・・・。

でも、遠い存在って、隆二君のことも諦めようって思ってたのに・・・。

ってか、隆二君と知り合いって言ったらビックリするよね。
しかも、隆二君に惹かれてるなんて。

広臣
「・・・だめ？」

「だめ・・・」

広臣
「へ？
　だめなの？ちょっとへこむんですけどぉ・・・。」

「あ、いや・・・。だめじゃない・・・。
　だめじゃないけど・・・いいのかなって・・・。

　私、高校時代も全然だったし・・・。」

広臣
「交換していいってことね。ほら、貸して。ふるふるすっから。」

目の前で揺れる携帯二つ・・・。

広臣
「はい。
　やっぱおもしれーな、森川さん。」

・・・ドキッ

あ、あの頃の大好きな大切な笑顔・・・。

あの頃の押し込めていた感情が、口から出そう・・・。

出る？

「うぅっ・・・

　登坂君、ヤバイ・・・」

広臣
「え？マジ？

　あ、運転手さん、ここで！」

コンビニ・・・いつもの・・・。

トイレーーーーーー！！！