今日だけはヒーロー。 ページ8
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ギミックは派手な音を立てて左脚部から崩れ落ちた。それと同時に宣言される実技試験終了の合図。
良かった……これで弱点が違いました…とか洒落にならないから……。
｢お前凄いなぁ!!弱点とか分かるんだ!?
それに、足の手当ありがとな!!血ぃ止まったっぽいわ。｣
ﾗｸ｢え…!!えと……その…全然そんな大したことないって言うか……うんと…君の電撃の方が凄い…と思う……｣
｢お前コミュ障だろー、全然お前のペースで話してくれて構わねぇよ!!｣
ﾗｸ｢うっ……｣
痛いところを突かれた気もするが、金髪の彼はにこやかに話しかけてきてくれた。凄い、いい人だ…!!僕なんか…心の底から笑った事ない気がする……。
ｶﾐﾅﾘ｢俺は上鳴 電気って言うんだけど、お前は？｣
ﾗｸ｢神運天 落です…｣
ｶﾐﾅﾘ｢お前らは？｣
そう言って上鳴君が投げかけたのは、僕の命の恩人の2人だ。あまり喋らないのかな…じっと僕達のことを見ていたみたい。
ｵｼﾞﾛ｢俺は尾白猿夫。｣
ｼｮｳｼﾞ｢障子目蔵だ。｣
ｶﾐﾅﾘ｢皆受かるといいな!!｣
その言葉に少し心が沈む。あんなに巨大なロボットを倒したところで、所詮は0Pのおじゃま虫。ポイントは獲得できない。
そして僕は23P…たぶん実技試験は落ちた。
でも、それでも……!!
一瞬だけ、自分がヒーローになれた気がした。この個性が人の役に立ってくれたような気持ちになった。
そんな気持ちになれただけで、雄英高校を受験した意味があったのかもしれないね。
3人と別れて帰り道を行く。僕の家は雄英高校から近いので徒歩で帰れる。いつもよりも背中がピンと伸びていると思う。
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ガチャ…
ﾗｸ｢ただいま……!!｣
誰も返事をしない家にいつもよりも大きな声で帰宅を報告する。そして、いつも通りに仏壇に手を合わせる。
ﾗｸ｢やっぱり僕の個性じゃあ雄英高校は無理だったけど…今日は今までの人生の中で1番ツイてる日だったよ。｣
そう報告して、筆記の方の自己採点をする。
筆記は数学が危うかったが何とか国語がそれをカバーしてくれて、コッチは合格ラインだった。
そうだとしてもあの実技試験。
ﾗｸ｢ふぅ…やっぱり希望はないか…。
しょうがない…うん。今日は特別にお刺身買ってこよ…｣
買い物に行き、落がいなくなった家。
その仏壇の両親の顔は普段よりも微笑んでいるように見えた。
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時雨.(プロフ) - tukihoさん» わしは書き溜めしてるお...まあ頑張れ！応援してるぞ！ (2019年8月24日 16時) (
レス) id: 76959a97bb (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 時雨.さん» 時雨ちゃん!!おつかれ〜!!どうしたら時雨ちゃんみたいに毎日更新が出来るのだろうか.......。 (2019年8月24日 16時) (レス) id: 64127def98 (このIDを非表示/違反報告)
時雨.(プロフ) - つっきー更新おつかれー！ (2019年8月24日 15時) (レス) id: f27d6f3f39 (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 焦菜さん» ありがとうございます!!コメント嬉しいです!! (2019年8月17日 0時) (レス) id: 64127def98 (このIDを非表示/違反報告)
焦菜(プロフ) - なんか、主人公の気持ちわかるような気がします！これからも頑張ってください！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: b99ba60722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tukiho | 作成日時：2019年6月16日 9時
