〈216〉 ページ31
・
何とか踏み込んで、上体を起こす。ポタリ…と額から一筋汗が流れ落ちる。
体はあまり言うことを聞いてくれないが、眼だけはラピスラズリのような深いブルーのドレスの女を睨みつけていた。
何かしやがったな……この女…
ﾊﾙﾄ「ﾁｯ……めんどくせェ…事に……なったな。」
ﾗﾐｱ「気に入ってくれたかしら？その首の紋様……」
ハルトは何かに気づいたかのように目を見開いて、首に手を当てる。確かにそこには『アザ』があったはずだ。その場所は確かな熱をもっていた。
今更気づいたが『アザ』が、蜘蛛の巣のような『アザ』がその範囲を広げてきている。
ﾊﾙﾄ「コレのせいか……てめェ…�倏塾麓圻瓩�？」
ﾗﾐｱ「んふふ……そう。
私は『バトバトの実』を食べたコウモリ人間。ハルト君……って言ったかしら。『ヴァンパイア』ってご存知？
『ヴァンパイア』ってね、異性を虜にするのよ……」
ﾁｯ…マジでめんどくせェ。確実に最初よりは体の自由が効かなくなってるな……。
それに、この暗闇…しかも扉が閉まっていて…逃げ場は…空気は…!?
身体が動かない…ッ!!
蘇る幼少の記憶。
�牋徹猫瓩鉢猜捗雖瓩�フラッシュバックして俺の体から更に自由を奪っていく。
落ち着け…!!
ここは、牢獄じゃない…!!
努めて平静を装う。
ﾊﾙﾄ「ﾌｯ……いいのか？敵に能力をバラしても。」
ﾗﾐｱ「構わないわ……もう終わっているもの。キッチリ1時間で体の所有権は私に移る。
貴方みたいな美男を捕まえれるなんて……私ワクワクしちゃうわ。」
ﾊﾙﾄ「心配無用だな……その前にお前を倒せばいい。」
ﾗﾐｱ「んふふふ…その体で……？まぁ、只者ではなさそうね。でも、それならコチラにも考えがあってよ。」
パンッとラミアが手を叩くと、部屋の奥から目の虚ろな、光などを一切通さないような瞳を持った男達が、10…20……50人以上現れる。
ﾊﾙﾄ「これが『成れの果て』ってやつか。ますます嫌になってきた…」
ﾗﾐｱ「みんな、私のボーイフレンドなの。」
現れた男達の体は蜘蛛の巣のような『アザ』に覆われていて、半開きの口からはあやふやな声で、ひたすらにラミアの名前を読んでいるようだった。
ﾘﾘｽ「私は強い男が好きよ。私のために戦って頂戴!!」
そうラミアが叫ぶと一斉に男達がハルトに向かって襲ってきた。
動かない体を無理やり動かして、銃を掴み引き金を引く。
息が乱れて、汗が弾ける。
タイムリミットまで、あと15分。
ラッキーアイテム
フランキーの作業道具
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kiho(プロフ) - ミチルンルンさん» コメントありがとうございます！頑張ります！！ (2022年8月23日 1時) (
レス) id: 6f3f23db9f (このIDを非表示/違反報告)
ミチルンルン(プロフ) - はぁ好きが溢れる7thの方でもコメントさせて頂きました！ほんとに好きが溢れてます（？修正頑張ってください🔥🔥 (2022年8月22日 22時) (レス) @page50 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
kiho(プロフ) - くろえもんさん» 現在シリーズ自体を少し修正中です…詳しくは【7th】の【お知らせ】にて説明します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません(泣)少し時間がかかってしまうかもしれませんが、できるだけ早く終わるように致します。 (2022年3月30日 7時) (レス) id: 6f3f23db9f (このIDを非表示/違反報告)
くろえもん - 今続き読もうとしたらパスワードがかかってしまったのですが😭どうすればよろしいでしょうか (2022年3月30日 0時) (レス) @page34 id: 28363d7c26 (このIDを非表示/違反報告)
ラノ - はい！！これからも頑張ってください！！応援してます！！楽しみに待っていますね！あと！夢主君とても格好いいです！作者さんならきっと！物凄く有名になりそうです！！ (2018年9月20日 21時) (レス) id: dcb510a2f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：kiho | 作成日時：2018年2月6日 1時
