26話 ページ27
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9年前
Aside
一人は、同じクラスだったと思う、スポーツ系で、クラスの中で一番の調子者、といっていいのだろうか、そんな人だ。
もう一人は、確か同じクラスだ。不思議な空気をまとっていて、どこか抜けている感じの人
更にもう一人は、多分違うクラスの、スポーツ系のこの人と仲が良さそうな、背が高い人だった。
いや、相手の分析なんかどうでもよくて、俺にとっては訳が分からない状況だ。
一刻も早く一人になるか、帰りたかった。
「この目付き悪いのが(シルクの本名)、俺らは名字からシルクって呼んでる。」
シ「目付き悪いは余計wA?よろ〜」
「んでこの謎な奴が(モトキの本名)、俺らはモトキって呼んでる」
モ「よろしくね〜Aくん」
「で、このでっかい奴が(ンダホの本名)、名字入れ替えてンダホって呼んでる」
ン「A!よろしく!」
ダ「で、知ってると思うけど俺様は(ダーマの本名)、ダーマ様って呼べよな!」
もう既にAという(ダーマの本名)が勝手につけたニックネームで呼ばれていて、訳が分からない俺に自己紹介されても困るだけで、
世界を嫌って生きてきた俺はこんな体験すらはじめてで、
なにもかもをこの場で否定することすらできなかった
だからと言ってこの状況に賛成もできなかった。
ダ「…まぁ、結構無口な奴だからさ、お前らもあんまこいつに無理させんなよ?」
シ「おぅ!気にしねーぜ、最初はそんなもんだろ!」
モ「A同じクラスだよね、これから話しかけていいからね」
ン「クラス違うけどよろしくー!よかったら俺とシルクの塾入る?w」
「……あの、かえって、いいですか」
声を絞り出してやっと出た言葉はこの友情物語を壊すような言葉だった。
青春ごっこは影で嫌われている人間がいるからできるんだ。
俺は中学でそれを学んだ。
だから嫌なんだ、自分が人間であるという現実が。
こんな、人間である醜い人生を楽しむ人々と俺が同じなんて、
ダ「あー、そうだな、今日は解散しよう」
シ「…あぁ!」
モ「うん…またね、A」
ン「じゃあね」
あぁ、やっと帰れる
とおもったのに
ダ「とでも言うと思ったか?」
「え…?」
俺の心臓がどくりと嫌な音をたてた。
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zuすま(プロフ) - トマトジュースさん» レスありがとうございます!!wお母さん兼神様でもあるのですね!!神からコメントを授かることができるとは…色んな方々の為に頑張ろうと思いました!!!(やばい奴すこ……) (2019年10月2日 23時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - zuすまさん» 背中押していただき有難うございます!!!!!!!!!!今日も今日とてうちの息子達が可愛いっっつ!←(テメェなんだよ)(神だよ)(母親じゃねぇのかよ)(母でもあり神でもあるのだ…)(近づかないほうがいい、やばい奴だ…) (2019年10月2日 20時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
zuすま(プロフ) - トマトジュースさん» コメントありがとうございますっ!!やっと夢主様の背中を押すことができたよお母さん!!コックハクですよ!ふおおお!w(吐血) (2019年9月26日 7時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - つ、ついに、こ、こ、こ、告白きたァァァァァァァァ!!!!!!!!!!お母さんは信じていましたよ!←(何もんだよ)(母親だ)(しらねぇよ) (2019年9月26日 7時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
zuすま(元zuてぃーすまいるです)(プロフ) - パピコの亡者さん» レスありがとうございます!頑張ります!!! (2019年1月8日 19時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:zuすま x他1人 | 作成日時:2018年12月1日 11時