25話 ページ26
9年前
Aside
今日、俺にとって特に意味のない中学校生活は終わった。
友達無し
恋人無し
言葉も無し
信頼無し
できることといえば勉強くらい、
クラスの一員として見られていたかもあやふやな俺は、
くだらない中学の青春ごっこを見ているだけだった。
いじめられていたのも最初だけで、
次第にそれに飽きた周りはいじめるのもやめた
周りにとっていじめる価値すら俺には無くなった
つまり、居ないものとして扱われた
卒業式は泣いてる人がほとんどで、震えて言葉を言う周りの中、一人俺だけが淡々としていて、頭の中では興味深い本のことばかりを考えていた。
つまらないつまらない
くだらないくだらない
辺りを見れば浮かんでくる言葉はそれだけ
視覚だけでとらえていた高校の制服を今度は感覚で体験される日が今日、入学式。
シンプルな黒い制服独特の生地に何も思うこともなく袖を通すと、新品の服の匂いが鼻いっぱいに広がり、これから幕を開ける高校生活を想像してしまい、思わず顔をしかめた。
入学式は勿論のこと人が溢れていて、時々気持ち悪くなったりしたが、なんとか無感情に無表情を貫いた。
が、人混みの暑苦しさや息苦しさは吐き気を催し、入学式が終わってはしゃいでいる周りからそそくさと抜け、俺は校舎裏に向かった。
人がいない校舎裏は自分にとって高校生活での唯一の居場所になるんだろうと、勝手に決めつけ、隠し持っていた携帯を取りだし、小説を読み始める。
今頃俺を除いた新入生達が校門で溜まって喋っていたり、親と下校したりしているのだろう。
親が忙しくて来れなかった俺は、新入生が完全にいなくなるのを待つ他ない。
「あ、Aじゃん」
あまりに近くで響いたその声に肩が跳ねあがった。
「ははっ、ビビりすぎだろ〜！」
中学の時、俺をいじめていた周りの一人がたまたま俺を覚えているのかと思ったら、その声色はそう言うには程遠かった。
ようやく目線だけ向けることができて、視界が捉えたのは
「久しぶりじゃん、覚えてる？俺、(ダーマの本名)だよ」
そこでようやく思い出した。
この人は、俺のクラスからの疎遠をものともせず、俺に近づいてきた唯一の人間だった。
Aというあだ名をつけられ、俺が無視してもひっきりなしに話しかけてきた。
「なぁ、今暇？会わせたい奴がいるんだよ！」
手を引かれる。
やめてくれ
こんな世界興味がないんだ。
けど、抵抗するほどの力は俺には無かった。
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zuすま(プロフ) - トマトジュースさん» レスありがとうございます！！wお母さん兼神様でもあるのですね！！神からコメントを授かることができるとは…色んな方々の為に頑張ろうと思いました！！！(やばい奴すこ……) (2019年10月2日 23時) (
レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - zuすまさん» 背中押していただき有難うございます！！！！！！！！！！今日も今日とてうちの息子達が可愛いっっつ！←(テメェなんだよ)(神だよ)(母親じゃねぇのかよ)(母でもあり神でもあるのだ…)(近づかないほうがいい、やばい奴だ…) (2019年10月2日 20時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
zuすま(プロフ) - トマトジュースさん» コメントありがとうございますっ！！やっと夢主様の背中を押すことができたよお母さん！！コックハクですよ！ふおおお！w(吐血) (2019年9月26日 7時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
トマトジュース - つ、ついに、こ、こ、こ、告白きたァァァァァァァァ！！！！！！！！！！お母さんは信じていましたよ！←(何もんだよ)(母親だ)(しらねぇよ) (2019年9月26日 7時) (レス) id: b4078055ec (このIDを非表示/違反報告)
zuすま(元zuてぃーすまいるです)(プロフ) - パピコの亡者さん» レスありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年1月8日 19時) (レス) id: 78505669c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：zuすま x他1人 | 作成日時：2018年12月1日 11時
