大和さんだらけの短編集 (ページ2)

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素敵な風邪ページ2

しんどい…、ふらふらする、熱計らないと…
…、この待ってる間、すごい暇なんだよね、
計り直しになると…。

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…。39度…、道理で歩けないほどふらふらするわけだ…。

しょうがない…。誰かに助けてもらおう…。
友達は…まずそもそも、いないから無理だし…。

あ、大和…。仕事かな～…。聞くだけ聞いてみようかな…？
行きなり過ぎるかな…。大丈夫かな…。
なんてことをぼーっと考えながら文字を打つ。

A風邪引いた、助けて、歩けない

大和えっ、大丈夫か?!いまから行く、待ってろ

一瞬で返ってきた…。嬉しいな…。

ってかしんど…。まってって、冗談抜きで39度はきつい…。

とりあえず、冷えピタ…。

壁を伝いながら歩く。それでも結構辛い…。

やっとのことで冷蔵庫の前に着いたが…。

「腕あがんねぇ…」

肩の関節が痛すぎて上に手が届かない…。

そして首も痛い…。これはインフルかな…。

違うことを祈る…

きっつ…。これは死ねるって…。

もういいや、諦めて大和くるまで布団に入ってよ。

今着たらなんで布団に入ってねぇんだって言われそうだし…。

ｶﾞﾁｬ

大和「お邪魔しますよー…って、A、なんで布団に入ってねぇんだ？！」

…、ほらね？

「あ、大和…。冷えピタ…。」

こんな少ない文字数で伝わるかよと自分で思う。
だが通じるお兄さん素敵

大和「はいはい…。全く、お前さんは自分でなんでもしようとして…、そこ、お前さんの悪い癖」

説教はあとでにしてくださいよお兄さん…。

「はーい…」

大和「布団までお姫様抱っこして連れてってあげよう、お兄さんに感謝しなさーい」

はーい感謝します

…ん？お姫様抱っこっていった？！
まてまてまて！いやでも嬉しいからいいや！

大和「よっ…と、お前さん、また太ったか？w」

「……殴るよ？」

大和「冗談冗談wお前さんはいつ持っても軽いな」

「お世辞が上手い…」

大和「お世辞じゃないってww」

なんて話してる内に愛しのお布団に着いた…。

「愛しのお布団…」

大和「お布団と俺どっちが好き？」

「お布団」

大和「ひでぇww」

「嘘だよお兄さん大好き愛してる」

大和「照れる…」

「にしても、大和がいるだけでこんなに風邪が楽になるのか…。」

大和「……もっと楽になる方法、知りたい？」
本気の声。気の抜けた声でなく、本気の。
顔を近づけてくる。近くで見ると、もっとかっこよさが伝わってくる。
「え…？」