番外編* ページ22
ある日登校すれば、下駄箱に四つ折りにされた紙が。
中を見るとお昼休みに中庭に来てほしいと。…どちらさんやろう?
「まつちゃん!おはようございます!」
『おはよう、みやびちゃん』
「それ、なんでございますか?」
『手紙?どちらさんからかは分かれへんけど、下駄箱に入ってたんよね』
「呼び出しでございます!告白ですわ!」
『こ、告白…?』
なんだか自分の世界に入ってしまったみやびちゃん。そうか、これは告白の呼び出しってやつか…。
顔も名前も知れへん人やけど、なんで私なんかに。
なんて考えていればすぐにお昼休みが来た。
「おい前田、お前いいのか?」
「お?なにが?」
「まつ、中庭で告白されてるぞ」
「は!?酒井お前それほんとけ!?」
「おう、なんなら榊原も見たよな」
「見た見た、確かあいつ一般クラスで1番イケメンとか言われてるやつじゃね?」
「あ、確かに。いいのかー?前田ァ…あれ?毛利、前田は?」
「とっくに中庭向かっとるでぇ。焦っとったけぇ」
「やっぱりあいつらそういう関係?」
「さぁ?」
中庭にある木にはもう既に男子生徒が待っていた。
名前も知れへんのでなんて声をかけていいのか分からずオロオロしておると、私に気付いたのか嬉しそうな顔をしてこちらに来てくれた。
「篠原さん!来てくれたんだね」
『あ、はい』
「俺、福富って言います。一般クラスで」
『はぁ、初めまして…?』
「、あの!好きです!」
『え、っと』
「急に言われてびっくりしたよね、あの、俺入学式の時君に一目惚れしたんだ」
『一目惚れ…』
「でも、振られるのは分かってるから!気持ちだけ伝えさせてほしくて!」
『…ごめんなさい。でも、ありがとう』
「、こちらこそ、ありがとう!前田とお幸せに!」
『あ、え、!?』
爆弾を投下して去っていった福富くん。私の片思いってだけで利家くんとはなあんもないのに…と思っていたら利家くんが急に現れて抱き締められる。
「、誰のものにもならんといてくれ…!」
『と、利家くん待って、』
「嫌や」
『断ったよ、そやからどちらさんのものでもない』
「、ほんとけ?」
『うん』
良かったぁと先程より強く抱き締めてくる彼に、告白された時には何ともなかった胸が苦しくなる。
この人が好きだなぁ。なんて再確認して、腕の中で独りごちた。
***
どうしても書きたくなってしまった番外編
本編も少しずつ、もう少々お待ちください…!
高評価コメントありがとうございます。
心を込めて。
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←2-10
203人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パンダ - 前田大好きなので応援してます (2022年10月8日 10時) (レス) @page22 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 久しぶりの投稿ありがとうございます!!これからも応援してます! (2022年10月7日 23時) (レス) @page22 id: da4f381cbe (このIDを非表示/違反報告)
naな(プロフ) - 私も前田くん好きなので、楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年10月4日 22時) (レス) id: 948a9abe41 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権左ブロウ - 頑張ってください!応援してます (2022年8月20日 0時) (レス) @page21 id: e25671cd6c (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - 私も前田くん好きなので楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてます♡ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 8e4d5cdfdc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しろ | 作成日時:2022年8月8日 17時