兄の代わりに呪詛師になった話。 (ページ7)

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五条悟side

「…そう、かな？」

「自覚なしかよ。眉間にシワ、よってるぞ」

Aの眉間にグリグリと親指を押し付けて、伸ばす

イテテテテッと言うAがちょっと面白くて、調子こいてやったら、叩かれた。

「なにもそんな力一杯ぶっ叩く事ねぇだろ」

「悟は手加減できないから、ぶっ叩いたの。」

「あーぁー…なんか、Aに叩かれたから頭回んないなぁ～～、甘いもの欲しいな～～？」

「えぇ…？今ので？………なにが欲しいの？」

「しろくまくん！」

「…下のコンビニで買ってくるよ。」

「よっしゃ！あ、ついでに、昼間のプリンもな！！」

「あったらね。」

Aはそう言うと、部屋を出ていった。

…なぁんか、気が緩むなぁ……Aと居ると…ほんっと

そんなことを思いながら、Aがコンビニから帰ってきて、その日の夜は俺とAでお菓子パーティーした。

…途中、眠くて意識飛びかけたけど。

「皆、お疲れ様。高専の結果内だ」

「これで一安心じゃな！」

「…ですね。」

昼過ぎの15時、天内の賞金が取り下げられてから四時間が経った今、俺達五人は筵山麓の頂上にたどり着いた

目を使いすぎたお掛けで、クタクタ。だから、もうガキのお守りなんて御免だねとわざと天内に聞こえるように言うと、お"？とムカついた時の声。

その時、トスッと背中から何かを刺された感覚

「っ…アンタ、どっかであったか？」

目だけ目線を動かして、後ろから刺してきやがった奴を睨むと、ニヤリと笑った

「気にすんな、俺も苦手だ。男の名前、覚えんのは」

その男はどっか見覚えがあったが、何処で、いつあったのかわからない男で、俺は刺してきやがった相手を術式でぶっ飛ばす

それに続いて、傑が芋虫みてぇな呪霊を使ってそいつを飲み込ませた。

「悟！」

「怪我は？！平気か！？」

「うん、問題ない。術式は間に合わなかったけど、内蔵は避けたし、その後、呪力の強化して刃を何処にも引かせなかった。」

ニットのセーターに安全ピンを通したみたいなもんだよ。と、心配する傑とAに、天内を優先するように俺は言う

「アイツの相手は俺がする。傑達は先に天元様のところへ行ってくれ」

「！そんな、無茶だ！疲労困憊してるくせに…」

「平気だって！」

「…わかった、油断するなよ！A、行こう」

「…死ぬなよ」

「誰に言ってんだよ」