兄の代わりに呪詛師になった話。 (ページ33)

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「……やるじゃないか」

乙骨君の数ヵ月前より成長したらしい身体能力と呪力の扱い方。

折本里香の呪いを乙骨君が背負っていた刀を器とした呪力操作に呪霊を怒らせれる程の、あの溢れでる折本里香の存在感

ますます欲しいよ。

「…！」

乙骨君が床に落ちていた…あれは、喉薬か

それを誰も居ない空中に投げると、タイミングを計って飛び出してきた狗巻家の子供はナイスキャッチとも言える感じで喉薬を受け取り、飲み込んだ

すかさずゾンバも攻撃するが、安直に避けられた。

「潰れろ!!」

その言葉と同時にゾンバは絞り雑巾になった後、言葉通りに潰れた。

乙骨君もまぁまぁやれるようになっている段階だが、まだまだ成長しそうだな。

狗巻家の子供は流石としか言いようがない、慣れてる。

「お"が"が！」

「あぁ！大丈夫大丈夫！かすっただけだから！」

お互いの心配をする二人

すると、狗巻家の子供がカスカスの声で、しゃけと喋ると、乙骨君は嬉しそうな顔でハイタッチをした。

「…………。」

あんなこと、悟や傑とやってたっけなぁと少し、感傷に浸ってしまう僕

そんな僕は、あの伏黒甚爾がかつて飼っていた格納呪霊の口から都立呪術高専高等学校と裏面に書かれている学生証を取り出す。

…ちょっと、ヨダレ着いてて汚いけど。

それにしても…

「残念、今回は折本里香がでなくて。前回は遠目からの観察だったから、もう少し間近で観察と特級同士だから挨拶したかったんだけど…後、落とし物届けなきゃね」

べちゃとなっている学生証の表側にして特と丸印の中央に書かれている学生証を見て、15～16歳で特級なんてある意味すごいなぁと思いながらも、また呪霊の中にしまう。

「さて、帰ろうかな」

帳を上げて、僕はその場から去った。

僕は人気の少ない道を通りながら帰る途中、ピロンッとスマホがなった

「……ふふっ、カレー作って待ってるって…二人とも成長したなぁ」

ピース写真でラインで送ってきた二人の写真に、単眼猫のスタンプを送ると、即行で既読が着いて、寄り道しないでね！と送られてきた。

帰りに、ちょっとお高めのプリン買っていこうかな～

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