黒く黒く ページ32
「美々子、菜々子、菅田さん。僕、ちょっと外に出るから、信者が来たら追い返しておいて。」
「「「は〜い/うん/分かりました。」」」
美々子と菜々子に百鬼夜行の件を伝えてもう夏と終わり、秋がゆっくりと始まる時期の9月
たまたま、高専の情報が回ってきて話を聞いたら、呪言師である狗巻棘、そして乙骨君のペアでのツーペア任務をしに行くと言う情報を聞き、少しばかりちょっかいを出しに行く。
確か…シャッター街の商店街だったよね。
と、言うことでシャッター街に来たが…
「…。」
5分くらいで丁度来た。
狗巻家の子供、呪言師狗巻と乙骨君の二人。なんだかぎこちなさそうな二人だが任務だから仕方ないだろう、乙骨君、目付きが少し悪い狗巻家の子供が苦手っぽいし。
そんなことを思っていれば、補佐官で帳が降ろされ、その帳の上から僕の帳を降ろす。
さて、今回、折本里香は顕現してくれるかな?
二人の様子をジッと観察していると、少しずつシャッター街の商店街に潜んでいた魚類のような呪霊がジワジワと沸いてきた。
お兄ちゃんの方が多いよ
いいじゃん、ダブりは交換しよう
金木犀の香りだぁ
迷子のお知らせです
呪いは弱いもの程ほど群れ、数が増し、そして固まり、周りに影響を及ぼす
狗巻家の子供が喋った瞬間、ドカァンッと呪いが言葉通り爆発した。
呪言も素晴らしいなぁ。この力、猿に使ったら爆発するんだろう……だが縛りとして言った言葉が自身にその分のダメージが返ってくると高専時代の授業で聞いたことがある。
便利そうで便利ではないと言うことだな。
「…ふふっ。」
簡単な任務も終わり、2人は帰ろうとするが僕が帳を二重に降ろしているゆえに出れず、どうしよう?と悩む二人
そんな二人に準一級の呪いを放つ。
前回は3級程度の奴だったからね、今回は呪言師もいるとなれば、これぐらい出さないとね。
「ゾンば」
名前はない、が、準一級の力はそれなりにあり、身構えていた二人を即座に攻撃し、狗巻家の子供が乙骨君を庇って、指の間接を外した?みたいだ。
ゾンバも狗巻家の子供の呪言で片腕を失っていた。
流石、呪言師だ。
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面白い - 凄く好きです!おうえんしてます! (8月24日 0時) (レス) @page35 id: 692c19161a (このIDを非表示/違反報告)
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